ALDENのⓇ品を買う | Room Style Store

Blog

2019/09/05 01:59

ボストン郊外に滞在中、隣のコネチカット州にある靴屋を訪ねた。日本の感覚とは大違い、アメリカはとにかく広い。ハイウェイをガンガン飛ばすこと3時間でやっと到着…アメリカは車がないと生活できませんな…。
さて、目の前にあるガレージ風の白い建物が今回の目的地、The ShoeMartだ。(今は移転してアップグレードしたらしい…近々訪問しようと思う)


(1) 店内の様子
簡素な店の外観とは違って店の中は綺麗なブルーの絨毯が中々洒落ている。扱うブランドはアメリカものが中心でメインはオールデン。コードバンもあるが、カーフやグレインレザー、スエードやクロムエクセルなど日本よりも品揃えが豊富だ。
おっと…お目当てはこちらではなくこの奥にあるお宝コーナー即ちⓇ(リジェクト)品コーナーなのだ。


(2) お宝コーナー…その1
最初に圧倒されるのが靴の数…サイズ毎に棚が決まっていてマイサイズを探すのは簡単、コードバンは店頭に並んでいないこともあり、店員に聞く方がよいかもしれない。訪問時は丁度オールデンの工場からⓇ品が大量に到着したばかりで、荷解きしながら欲しいサイズの靴を探し出してくれた。


(3) お宝品コーナー…その2
意外と黒靴が多い。アメリカの会社員は茶靴を履くと思っていたが黒靴の需要も結構あるのだろう。ここから近いNYCのビジネスマン御用達なのかもしれない。「サイズ6.5から8.5までのコードバンを全部」と無茶なお願いに応えてくれる店長とそんなやりとりをしつつ品定めに勤しんだ。


(4) お宝品コーナー…その3
こちらも黒靴が多い。中敷を見ると様々な別注モデルが並んでいる。有名なNYCのLeffotや日本のUnited Arrowsなど…見たこともないデザインもあって眺めているだけで飽きない。それにオールデンを履いて訪れたせいか店員も嬉しそうに接客してくれたのが印象的だった。


(5) お宝品コーナー…その4
今回はRoom Style Storeの顧客に足のサイズを申告してもらい、お任せでコードバン靴を買い付けるという試みだった。ブーツもローファーも価格はワンプライス、安心してコードバン靴をゲットできて満足していたようだ。次回を楽しみにして欲しい。


(6) 購入品…その1
サイズが6.5-D(バリーラスト)のウイングチップブーツ。こちらはⓇ品ではなく正規もののセール品。正規の箱とシューバッグ付で程度も極上…正にお宝を探し当てた感覚だ。足の小さいサイズと大きいサイズに宝物が多い気がする。


(7) 購入品…その2
ロングウイングチップのアンテイークエッジ仕様。サイズは7.5-D、オールデンマジソンがラインナップしているものだろう。見た目は極上だが、吊り込み時につま先の穴飾りが微妙に裂けたことが原因で検品漏れとなったペアのようだ。


(8) 購入品…その3
こちらはルームで販売中のタンカーオックス。タンカーブーツの短靴版だ。8.5-Dのバリーラストで革質も磨きも上等だが、出し縫いの乱れと左右のタンの長さが違う為に検品漏れになったのこと。クレープソール仕様なので真っ先に購入。


(9)購入品:その4
上のタンカーオックスとよく似たレンジャーモックでサイズは8-D。アンラインド仕様のクレープソールというレアな作りにお客様も大満足とのこと。値段もリーズナブル、しかも人とは違うオールデンをゲットできるのがThe ShoeMartの魅力だろう。


(10) 購入品…その5
最後は定番のチャッカブーツ。サイズは7-Dで新規のお客様に気に入ってもらいめでたく納品された。艶のあるアッパーは傷もなく一枚革の魅力を堪能できる。履き口の縫いが乱れ、小さな当て革で処理した部分がリジェクトの対象となっているようだ…


(11) 靴箱の山…
リジェクト品の靴は通常、白い箱でシューバッグは付かない。お客様のリクエストで箱に入れて日本に送ったが、個人で買うならば箱なしで紙にくるんで持ち帰るのも悪くない。
次回のオールデン買い付けをRoom Style Storeから正式にアナウンスする予定。お宝に巡り会えるチャンスに参加していただけると嬉しい。

by Jun