2019/09/09 01:14

2000年代に入ってCI(コーポレートアイデンティティ)が叫ばれるとアパレル業界もこぞってマークを変更、ラルフローレンもタグを刷新したが、昔から馴染みのラルフフリーク=おじさん世代には不評だったのだ…
1) 新しいタグ付きの商品

こちらは新しいロゴの入ったタグ付のBDシャツだが、何故かそっけなさを感じてしまう。そもそも、CIの本質は企業文化を高め顧客や社会とより良い関係を築くのが本来の目的らしいが、CIを行なった結果、不評で昔のマークに戻す企業もあると聞く。当のラルフローレンも昨シーズンあたりから昔のタグを復刻させ、過去のアーカイブを基にアイデンティティを模索してるように感じる。
2) 旧ロゴのマーロゥ(ダルトン)

写真の靴はマーロゥウイングチップの前身、ダルトン(Dalton)。こちらも金色のポニーが輝く昔のロゴが刻印されている。ラルフローレンの靴といえばこのロゴがお約束だったのだ…因みにこのウイングチップ、残念ながら廃番扱いとなり、英国製ラルフローレンフットウェアが軒並みリスト落ちしている。
3) 旧タグと新タグと最新タグ

こちらはアメトラの大御所ブルックスブラザーズ。アメリカでも日本でもアウトレットで観察すると若者はラルフには立ち寄ってもブルックスはスルー、ブルックスはおじさん率が高い。1990年代中期に英国のマークス&スペンサーが買収、CIを行なった時はあまりの酷さに一時期見向きもしなかったが、イタリア資本が買収、ロゴを戻してから急激に良くなった。写真のロゴは上が1991年当時、真ん中がマークス&スペンサー時代、下がイタリア資本が買収、ロゴやタグを昔に戻してからの製品。CIを見直した典型と言えよう。
4) ジョンスメドレーの旧タグ
シーアイランドコットンのポロシャツで人気のジョンスメドレーも昔のタグはかくも味わい深いものだったが今のタグは素っ気ない。なんだかCIとはロゴやマークを簡素化して手間を省くのが目的なのかと問いたくなる…
因みにこちらが新しいジョンスメドレーのタグ。ブランド名とメイドインイングランドのみ…シンプルといえば聞こえは良いがイメージアップしたと言えるのか疑問が残る。
実はCIはファッション業界だけでなく、ビスポークシューメイカーのような職人集団の世界でも行われている。ロンドンのジョージクレバリーやパリのジョンロブなどなど…要はどこも一度はC Iをやってみたくなるが、実際やってみるとこんなはずではなかったというのも多いのではないだろうか…。
CIをしたらそのままじゃなく、見直しを行なって欲しいと思う。そして願わくば昔のタグに戻して欲しいというのがおじさん世代のささやかな願いなのである。
by Jun
