ワニ革の靴を履く | Room Style Store

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2019/09/17 13:37

靴をオーダーしてある程度仕事靴が揃うと次に欲しくなるのがカジュアルな靴。もし上質で遊び心のある靴が欲しかったらロンドンのジョージクレバリーが良い。上のワニ革ローファーなどオフの足元に強烈な個性と快適さを提供してくれる。


(1) ジョージクレバリーのワニ革ローファー

ジョージクレバリーはアメリカのトランクショウで鍛えられたのだろう、ローファー作りが特に上手い。そこに柔らかなワニ革を落とし込んで仕上げた快適でゴージャスな1足は注文主を必ずや魅了するに違いない。


(2) ワニ革靴注文初期

2009年製、ワニ革に凝り始めた初期のオーダーらしく馴染みのあるサイドエラスティックから入っている。光沢のあるワニ革ならではのグラマラスな面構えや小→大へと斑の大きさが変わる様は牛革の靴には見られない大きな魅力の一つだ。


(2) ワニ革の紐靴

ワニ革で紐靴をオーダーする際はウイングチップなど凝ったデザインは避けた方が良いとのこと…つま先のシンプルな靴をオーダーしたは良いが、オフの日は紐靴自体が面倒になることを忘れていた。折角完成したのに中々出番が来ないとは…


(3) 発色の綺麗なワニ革

ワニ革の魅力はなんといっても発色の綺麗さ…右はオフ度全開のオレンジカラーでフォーマル度100%のプレーントウをオーダーしたもの。ベージュのリネンパンツかカーキのチノパンあたりに合わせたい。一方左はマット仕上げのゴールデンアリゲーターをタッセルスリッポンに仕上げたもの。ブルージーンズとすこぶる相性が良い。何にでも合う靴は所詮中庸、特化した靴の方が意外と使い道が多いものだ。

(4) ジャケパンにも合うワニ革靴

右はローファーをオーダーするきっかけとなったバックルドスリッポン。左はトウをラウンドに指定したローファーの一足目。色目はバーガーンディーやチェスナッツブというジャケパンスタイルに合う色目をチョイス。スリッポンならではの快適な履き心地が堪能できる。 


(5) 完成の域に達したワニ革の靴

年1足ずつオーダーして10年で10足…中でもオフに一番活躍したのが上の2足。フルサドルとハーフサドルの違いがあれどフィット感は変わらず秀逸だ。ワニ革の特徴である斑の入り方が揃うようベビーアリゲーターの革を2から3枚用意してカットし、完成させた靴は正にジョージクレバリーのキャッチコピー「グローブのような履き心地」そのもの。


ワニ革の靴というと、ひと時代前はネガティブなイメージがついて回ったが今や足元を個性的に彩る選択肢の一つ。残念ながら既成靴で満足できるものは少ないのが現状だ。機会があれば是非ワニ革の靴をオーダーして欲しい。ワクワクする喜びからもう1足、また1足と欲しくなるに違いない。


by Jun