Lo Lifeな生活 | Room Style Store

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2020/01/20 18:53

“Lo Life”という造語をご存知だろうか…

Lo LifeとはPolo Ralph Laurenを愛するブルックリンのマニアが1988年に結成、ビンテージポロのコレクターが集い、実際に身に付け互いのスタイルを競い合いながらライフスタイルの一環として行う様々な活動を指すそうで、フォロワーを含めNY発のちょっとしたムーブメントになっているらしい。


1980年代にポロラルフローレンに出会って以来、愛用し続けてきた身としてはなんともグッとくるムーブメントではないか…そこで今回はマイLo Lifeを振り返ってみようと思う。


(1) ラルフローレンづくし…

ラルフローレンの魅力は…ポロに始まりポロカントリーやバープルレーベル、RRLやRugby、ポロスポーツにRLX、ポロジーンズCoやデニム&サプライまでカテゴリーが色分けされつつミックスできるトータルブランドとしての底力だと思う。ミスターローレン本人が言う「折衷スタイル」こそブランドのアイデンティティ、イギリスの貴族スタイルにアメリカンクロージングの自由さを併せ持つブランドと言われるくらいだから当然といえば当然か…。


写真は最新のハイブリッドボマージャケットを中心にポロやパープルレーベルの新旧アイテムを織り交ぜたオールポロの着こなし(Lo Downというらしい)。クラシコもサビルロウも、既製品もビスポークも試した今、再びラルフローレンに回帰中の自分にとって心躍る着こなしがここにある。


(2) コーディネートされたアイテム

ボマージャケットはシェアリングレザーと背面が中綿入りナイロンシェルのハイブリッド。最新のポロカントリーだ。一方でビンテージポロカントリーもちゃんと用意してある。右下のモカシンがそれで、ハイテクソールに昔ながらのモカシンを組み合わせは90年代のものだ。ジーンズも同様に最新のレタードジーンズに90年代のベルトを組み合わせ、パープルレーベルも最近のチェックシャツに90年代のカシミアタートルを用意…新旧の組み合わせを楽しめるのがポロというブランドの魅力でもある。


(3) ポロカントリーのボマージャケット。

ワッペンや手書き風のペイントが縦横無尽に配されながらも破綻しないところがデザインチームのセンスの発揮どころ。…将来Lo Lifeフォロワーがこぞってビンテージアイテムとしてこのジャケットを探し求めたり身に付けたりしている姿を想像してしまう。


(4) ディテールに手抜かりなし

襟裏が黄色いのは遭難時に空から発見されやすいようにするためとのこと…街中で着る服にそこまでの機能を盛り込む必要など全くないけどボマージャケットを買うカスタマーならそんな蘊蓄が琴線にビンビン触れるはず…そう思うデザインチームの術中に自分も見事に嵌ってしまった。


(4) ハイブリッドな背中

MA-1を彷彿とさせるオリーブグリーンのナイロンシェルには商品コンセプトに基づいて山岳遠征隊の大きなワッペンと山の絵が描かれている…が全てはイメージ、実在しないにもかかわらずリアリティを感じる。


(5) トレイルガイドモカシン

長い間屋根裏部屋で眠っていたポロカントリーのモカシン。 90年代中期のアイテムで斬新なモールドソールにギンピングのデザインを加味したモカシンはここ10年くらい出番が来なかった。それでも他のラルフのアイテム同様捨てずに取ってあったおかげでめでたく再登板となった。


(6) トレイルガイドモカシンの広告

90年代のトレイルガイドモカシンの広告がこちら…商品にフォーカスしつつラルフローレンの世界観もしっかり表現されている。無造作に見えるチノパンの折り返しやしわの寄ったラグソックス、なんとも言えないこの雰囲気を真似したくなって思わずアメリカ製のラグソックスをネットで探してしまった。


(7) アーカイブからの復活

左胸のアイスフォールを登るクライマーのイラストは92年秋冬のワークシャツ背面に描かれたもののリメイク…Lo Lifeフリークのためにアーカイブから復刻したアイテムが世界的ヒットを飛ばして店舗閉鎖とリストラを行なっていたラルフローレンブランドが持ち直したという話もある。


(8) アイスフォールを登るクライマーのシャツ

こちらが背面イラスト入りのワークシャツ。RoomStyleStoreに一枚在庫がある。超レアアイテムとしてLo Lifeファンの間でも高値で取引されているものらしい…厚手のコットンダックで仕立てたシャツは希少なアメリカ製…Lo Life好きでなくとも是非お勧めしたい逸品だ。


(9) 新旧パープルレーベル

左のカシミアタートルネックは1995年で右のシャツが2017年。どちらもイタリア製だがタグの色合いやロゴの大きさなど違っている。1994年のスタート以来途切れることなく毎年コレクションを発表し続けているのはパープルレーベルのみ。最初期のタートルネックは今も現役だ…


(10) 落書きジーンズ

何シーズンも前からポップなジーンズがポロブルーレーベルからリリースされている。エイジング加工から穴開きブロークン、パッチワークデニムやペンキが飛んだようなスプラッシュと来て現在の落書き調までよくもアイデアが尽きないと思う。次のジーンズはどんな捻りを効かせてくるのか…Lo Lifeファンの一人としてして楽しみにしているところだ。


年を重ねると自然と断捨離が進むもの。つい先日もデザイナーブランドの頂点に君臨したアルマーニやクラシコイタリアの雄ブリオーニを古着に出したばかりだ。それでもLo Lifeよろしくラルフローレンのアイテムだけは手元に残しているので、いつかブログで続編を紹介できたらと考えている。

by Jun