永世定番(靴後編) | Room Style Store

Blog

2020/11/14 07:55

季節は冬へと変わりウールの靴下が恋しくなる。週末は夏靴をしまってブーツを出して…靴の衣替えは毎度手間のかかる仕事だ。今年は在宅ワークの普及で仕事靴の登板機会が激減、黒靴は埃を被っている。ついでにケアしたら半日が過ぎていた。

前回の永世定番(靴前編)で並べた120足はドレス寄りの靴…他にもカジュアルな靴やアウトドア&バイク用などお気に入りの靴が何足もある。それにスニーカーだって立派な靴だ。となると前回永世定番に推した10型ではあまりにも少なすぎる…。

そこで今回は永世定番靴後編として前回選ばなかったもの、並ばなかったものを中心にいくつか追加していこうと思う。

(1) #33 タッセルローファー
一時期タッセルの付いた靴のデザインがフェミニンに感じられて避けていたが、今ではすっかりワードローブに定着した。デニム&セーターなどカジュアルな服装にも合うし、ジャケパンスタイルには鉄板の相性だ。永世定番入りの資格十分ということで黒と茶の1足ずつ持ちを推奨したい。
左 : George Cleverley(誂え)
右 : Tricker's(既成)
ネクタイ : Polo Ralph Lauren(全て)

(2) #34 ホワイトバックス
夏用の靴といえばホワイトバックス。毛羽のある表面が光を吸収するので照り付ける太陽の下でも涼しげに見える。内羽根と外羽根どちらもお約束のブリックソールを装着して準備は万端なれど季節は冬…春になったらせっせと履こうと思っている。
左 : Polo Ralph Lauren・右 : Walk Over
シャツ : Brooks Brothers
ネクタイ : Polo Ralph Lauren

(3) #35 アデレード
本来は内羽根式の仲間だが、120足の靴を並べる際アデレードが多いのに気付いて永世定番に推挙した。アイレット周囲が竪琴のようなラインで囲まれたデザインが新鮮なのかこの5足以外にスエード2足、レプタイル1足と合計8足も誂えているのに今更ながら驚いてしまった。
(上段左から) 
G.Cleverley・Saint Crispin's
(下段左から) 
SPIGOLA・G.Cleverley・Messina
時計
Breguet & Rolex 
ネクタイ
Kinroch Anderson & Drake's

(4) #36 ダブルモンク
ダブルモンクは2足と少ないがデザインの妙は永世定番に相応しい。洒落者は上のストラップを外して履くらしいが、個人的には両方留める方だ。左はEグリーン製で毛足の長いスタグスエード、右はクロケットジョーンズ製で定番のスェード。
左 : Wildsmith 右 : Peal&Co
セーター&ベスト
Brooks Brothers & Burberry
ネクタイ
Brooks Brothers & Polo Ralph Lauren

(5) #37 オールデンブーツ
左はブルックス別注で右が純正、どちらも至高の履き心地を提供するプランテーションクレープソールを装着している。その感覚は履き手だけが知る秘かな楽しみだ。アメリカ国内販売のブーツは革底かコマンドソールが多いので見かけたら是非試してみて欲しい。
左 : Plain toe boots・右 : Tanker boots
パンツ : DoubleRL・ベルト : Mulberry
ソックス : ブルックスブラザーズ

(6) #38 チャッカブーツ
上のチャッカブーツ3足はアンラインドでシングルレザーソールが共通項。柔らかな履き心地とスリークなラインが持ち味だ。昔銀座にあったハケットのT店長もよくチャッカブーツを履いていた。当時はロンドンの話で盛り上がったものだ…今もお元気だろうか。 
左 : Crockett & Jones
中 : Alfred Saragent
右 : Alden

(7) #39 マウンテンブーツ
米国発のマウンテンブーツ。上はラルフローレンのアレンエドモンズ別注品で作りは安定のグッドイヤー製法。下は定番ダナーマライト。インナーにゴアテックスを採用した世界初のブーツは履き口が裂けてきたが未だ現役…永世定番らしく次も同じ靴を買いたいと思わせる。
上 : Polo Ralph Lauren 下 : Danner Light
ソックス
Organic Threads(by SHIPS)

(8) #40 ワークブーツ
昔はリーガルしか買えず、レッドウィングを購入したのはずっと後のことだった。上段左はベックマン(バイク用)。上段右は偽物まで現れた黒の8179、下段左はオロラセット欲しくて購入した8166。下段右のみダナーマウンテンライトのホワイトソール。どのブーツもアメリカンな着こなしに欠かせない定番品だ。
上段 (左) : #9014・(右) : #8179
下段 (左) : #8166・(右) : Danner Mountain Light
ソックス
Organic Threads(by SHIPS)

(9) #41 モーターバイクブーツ
昔はバイク専用メーカー品を身に付けていたが、リターンライダーになってからは好きなウェアをミックスしてライダースファッションを楽しんでいる。レザージャケットはショットのシングルライダース…黒に赤のラインが洒落ている。パンツはハリウッドランチマーケット。地厚のジャーマンクロスを用いたヘビーなカーゴだ。ブーツはどちらもラルフ。モータサイクルアイテムにも抜かりはない。
ジャケット : Schott・パンツ : 聖林公司
ヘルメット :Arai
ブーツ
左 : Polo Ralph Lauren(Alfred Sargent)
右 : Double RL(Rios of Mercedes)

(10) #42 ラルフ別注ブーツ
ラルフローレンのブーツはいつもどこかが違う。左はウィスコンシン州のソログッド、右はメイン州のランコートがファクトリーだが、専業メーカーの作るものより何故か魅力的だ。最近ラルフローレンの別注靴が減っているのは残念。手に入れる機会があれば試して欲しい。
バッグ & キャップ : Double RL  
シャツ : Purple Label
ブーツ
左 : Double RL(Thorogood)
右 : Ralph Lauren(Rancourt & Co)

(11) #43 ニューバランス

USメイドのオールドコンバースや日本のオニツカタイガー、好きなスニーカーは色々あれどベストは?と聞かれたら迷わずニューバランスと答えるだろう。特に英国製(左側)と米国製(右側)は作りが違う。機会があれば昔履いていたマウンテングリーンのM1400を買い直したいとさえ思っている。
手前
左M576UK 右M576US
左M576UK 右M996US

(12) #44 エルメスクイック

なんと88,000円の値段を下げて登場、あっという間に完売したというブランド高級スニーカーの元祖。製造はサントーニ社が請け負い酷似モデルを後になってリリースしたが本家エルメスを超えることはなかった。キャンバス地にシミが出来ても時々履いては革の部分にクリームを塗ってケアしている。

これで靴の永世定番も一区切り…結局今回の靴後編は前回を上回る12種ものエントリーという結果となった。前回と合わせて合計22種…全体の20%強を占めている。まあ元々靴好きが高じてこうしてブログまで書いているのだから致し方ない。

ただ、靴は服と合わせてこそ魅力を発揮するもの。アウターと靴については選び終えたがジャケットやスーツ、シャツやネクタイ、鞄や小物など靴とマッチするアイテムはまだまだある。せっかくなので焦らず残りのセレクションを楽しみたい。

by Jun