2025/10/26 05:35

1980年代後半から1990年前半はバブル経済真っ只中、各地でスキー場開発が進み1860万人がゲレンデに押し寄せるなどスキーが一大ブームになった。車も4WDが売れ筋になりパジェロやハイラックスサーフなどクロカン四駆にスキーを積んだ車がゲレンデを賑わしたものだ。
流行は20年周期で繰り返すというが二周りしてクロカン四駆が再び人気だという。主役はスズキのジムニー、小型車唯一のラダーフレーム採用車として常にバックオーダーを抱えている。1月30日にロングボディのノマドが発売されるや更なる反響を呼び僅か四日で受注停止となった。
そんなジムニーノマドを運良く注文、最長で四年待ちとも言われる納車だがまさかの9ヶ月で納車の順番が巡ってきた。そこで今回から不定期ながらノマドとのカーライフを紹介していこうと思う。
※扉写真はノマドのリアスペアタイヤ
(1) ディーラーに行く

1月30日の予約受付開始を知ったのが2月1日の朝。完全に出遅れていた。後でディーラに教えてもらったが前日(1月31日)だけで一万五千台の注文が入ったそうだ。開店前のスズキアリーナへ直行、一番客として商談に臨んだ。以前ジムニーシエラの試乗で訪れた店舗だ。
(3) 色を決める

ディーラーの担当からは「納車まで一年半以上と予想されます。」と言われ納得して商談がスタート。取り急ぎ決めるのが色と変速機。マニュアルで単色だと納車が早いとジムニーシエラでも言われていたので単色で一番人気のジャングルグリーン2でMTを選んだ。
(4) 契約当初の注文書

ジムニーシエラと違ってグレードは一つ、注文書にもジャングルグリーン2と記され「一旦契約すると変更が効きません」と念を押された。注文日の欄には2月1日とある。隣の登録日はダミーだ。ジムニーやジムニーシエラでも多いのだろう「転売しない旨の同意書」にサインをした。
(5) 納車決定後の注文書

無事予約待ちに並べたので納車は来年夏とのんびり構えていたが10月中頃、急にディーラーから「納車の順番が回ってきた」との連絡が入った。印鑑証明を取って再度ディーラーを訪れると新たな注文書には登録届出即ちナンバー取得日が10月23日となっていた。
(6) 車の売却交渉①

ディーラーと契約日を決めてからが大忙し…何しろ今乗っている車の処分が迫っている。まずはウィーカーズで買取額を確認、予想を上回る回答を得た。これを基準額Xとして他社と相見積もりを取ることにした。幸い店員さんから「この車はまだまだポテンシャルがあります」とお墨付きも貰った。
(7) 車の売却交渉②

次にカーネクストにアクセス。見本に倣って自宅で車を撮影、データをネットでやり取りして買取価格を確認した。結果は基準額Xを25万円も下回ったのでお断りしたら程なく連絡が入り今度は基準額Xを10.5万も上回る金額に変わった。やはり「相見積もり」は必須だ。
(8) ディーラーの下取り交渉

いよいよ印鑑証明と実印を持ってディーラーへ。契約前に「オプションを追加するので買取店を上回る下取り額を出せないか?」と相談。ディーラーも頑張って基準額Xを35万円上回る額を提示してくれた。下取りに出すかどうか当日中に返答することにして正式に契約を結んだ。
(9) 再びウィーカーズへ…

写真はジムニーノマドのセーフティーサポート機能について。万が一事故の際は運転手が責任を負うという確認だ。肝心の下取りはディーラーが提示した基準額Xの35万上乗せに対してカーネクストはギブアップ、ウィーカーズは40万円アップに応じたので売却が成立した。
(10) オプション検討

一方自宅では正式契約前にオプションを検討するべくノマドのアクセサリーカタログを熟読。当初はバックカメラとドラレコだけだったがディーラーのおかげで売却額も当初の40万円アップになったのでその分オプションを追加すべくネットでの声を参考に検討してみた。
(11) カーナビ

カーナビは唯一9インチ画面のパイオニアカロッツェリアをチョイス。価格も一番高いが頑張ったディーラーの店員さんへ感謝を込めてチョイス。ルート案内だけならスマホで事足りるだろうがオーディオも楽しみたいし信州は携帯電波の弱いところもあるし…と納得した。
(12) スピーカー

スピーカーは高性能なものと交換。今まで乗っていた車がBOSEを搭載していたせいか家族から「音が良い方が運転が楽しい」とリクエストが入り追加。ただしリアは必要ないとのことでフロントのみ交換。ただこの手の車はノイズが大きそうなので過度な期待は禁物だ。
(13) ドライビングレコーダー

ドラレコはフロントとリアの2カメラ。2月1日の予約時点で「ある程度のオプションを決めてほしい」と言われバックカメラと一緒に選んだものだ。なぜそれほど急かすのか後で分かったがディーラーとしては「オプションを付ける=転売の意思なし」という判断材料だったようだ。
(14) ラゲッジボックス

ノマドは元々3ドアだったシエラのボディを延長して5ドアにした関係でリアシートを前に倒しても段差ができてしまいフルフラットにならないと指摘されていた。メーカーでもその点を織り込み済み、段差を埋めるラゲッジボックスをオプションとして用意していた。
(15) マッドフラップ

あると便利なマッドフラップ。ディーラーでもおすすめとのことで付けるか付けないか保留中。店員は「最初はマッドフラップなしで納車して後から追加していくのも新鮮な気持ちが続いて良いですよ」と言う。純正以外のマッドフラップも出ているのでもう少し考えたい。
(16) フォグランプ

こちらもディーラーおすすめのイエローコーティングレンズが付いたフォグランプ。マッドフラップ同様後で交換してもそれほど手間のかからないものだそうだ。ただし自分で行うとなると光軸調整など面倒なこともある。取付費用5500円ならば任せた方が良いかもしれない。
(17) コンソール付近

センターコンソール。500ミリリットルのペットボトルを2本置けるのは有難い。以前ジムニーシエラに試乗した時は助手席と近いなと感じたが元が軽自動車用のボディサイズだけに仕方のないこと。リアシートはボディが長くなった分居住性が改善されたようだ。
(18) MTの運転席周り

写真はマニュアル車の運転席周り。シフトレバーの右横に2WD⇄4WDの切替シフトが付いている。エンジンは車重が増えた分非力と感じる場合も多いらしい。特に高速道路やオールテレーンのゴツいタイヤを履いた場合など「もっとパワーが欲しい」と思うそうだ。
(19) イメージ図①

このブログを書いている時点ではまだ納車されていないのでイメージ写真を公式サイトから借りて掲載した。写真はどノーマルのジャングルグリーン2。おそらくこんな状態で納車されるだろう。あまりにもそっけないのでやはりマッドフラップでも付けようか…。
(20) イメージ図②

こちらはマッドフラップが付いた状態。やはり赤のフラップがアクセントになっている。サイドデカールも同じ赤だと結構イケてる。後はタイヤをどうするか。純正の夏タイヤは195/80R15だが215/70R16の全天候タイヤに交換するのが主流のようだ。
それにしても実物を見たこともなく当然試乗したこともない車を買うのは長い愛車歴でも初めてのこと。幸いジムニーシエラと車高は変わらないので運転席の乗降については試乗済み。最大の特徴5ドア化したことによるリアシートへの乗降はどうなのか気になるところだ。
実はラダーフレームの本格クロカン四駆はこれが2台目、1989年から14年間パジェロに乗っていた。信州の山小屋付近は新雪が降った後に除雪車が入るとツルツルの雪道ができる。四駆を過信してアクセルを踏みすぎてスピンするなど貴重な体験を共にした車だった。
納車は11月中旬とのこと。今回はネット上の写真を多数拝借したが次回は実車を紹介できると思う。
By Jun@Room Style Store
