食の宝庫 | Room Style Store

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2026/03/01 11:54


食の宝庫と言われる信州(長野)は長寿県とも言われる。65歳以上の就業率が全国一位と生涯現役の風土に加え野菜摂取量の多さやかつて多かった脳卒中を防ぐべく行政と住民が連携して減塩に取り組んだ保健指導により健康寿命は全国でもトップクラスに位置する。

豊かな農地と高い生産量により新鮮な野菜が常に手に入ること、野菜の旨みと甘みを引き出す標高500㍍以上の高地の存在、冷涼な気候と豊かな水資源による淡水魚の養殖に加えブランド牛やブランド豚など畜産も盛ん…多彩な食材が健康を促進しているともいえる。

そこで今回は「おらが田舎」信州の食について触れてみようと思う。

※写真は信州牛のしゃぶしゃぶ

【地元のフレンチを味わう】
(1) ノマドで再訪
前回休業日だった地元のフレンチを再訪。三連休初日ということもありテーブルはすぐに満席となるなど相変わらずの人気ぶりだ。開店1時間前にマダムが「人数と名前」を聞いて回るので車で待機、席を確保したら急いで家に戻り車を置いて歩きでレストランに向かった。

(2) マダム手製の卓上花
マダムのお手製卓上花。テーブル毎にアレンジを変えるなどセンスが光る。我が家から徒歩圏内のレストランで通い慣れた店の一つがここだ。2000年の開業だから昨年25周年を迎えており、子供が小さかった頃から数えると20年近いお付き合いになる。

(3) 前菜
ランチはコースメニューのみ、前菜・スープ・主菜に自家製パンとデザートの構成だ。写真は前菜の「鹿肉とフォアグラのパテアンクルート」。地元の食材(ジビエ)を利用したこの店自慢の料理に色彩鮮やかな付け合わせは野菜ソムリエの資格を持つマダムならでは。

(4) スープ
スープは旬の野菜を生かした一品。この日は今が旬の冬春セロリだが本来長野産のセロリは5月から11月が本場なのだとか。尤も南信地方では冬栽培を行っており寒さで香りと甘みが増すらしい。淡い中にセロリの香りと味がほんのり広がる。

(5) 主菜
主菜は牛ネック肉の赤ワイン煮込み。以前は牛ほほ肉だったが部位を替えたようだ。とろけるほど柔らかく煮込んである。付け合わせは焼き野菜がメイン、前菜のサラダと異なる香りと食感が肉とよく合う。流石は野菜摂取量日本一の長野県、知らぬ間に何種類もの野菜を味わっていた。

(6) 赤ワイン
揃ってワインを注文していたのはマイテーブルのみ…車で来たらこうは行かない。シェフの選んだこの日のグラスワインはなんとトスカーナの赤。サンジョヴェーゼらしいスパイシーな香りと酸味や渋みが料理と合う。テーブルワインだが孤独のグルメ風に「これが良いんだよ」と一人納得する。

(7) 地元のリンゴ果樹園
こちらは地元のリンゴ果樹園。グラニースミスと呼ばれるリンゴは1868年にオーストラリアで発見された青リンゴの品種、スミスおばあちゃんの名前に由来する。熱を加えても煮崩れしにくく爽やかな風味はアップルパイやジャムといった加熱料理に適している。

(8) デザート
こちらが地元のグラニースミスを使ったアップルパイ。トップの冷たいバニラアイスとほんのり温かなアップルパイによる冷たさと温かさ、甘さと酸味やサクサク感とクリーミーさなど味のコントラストが幾重にも広がる。このところ特に力の入っているのがデザートではないだろうか。
※安曇野レストランボンヴィヴァン

(9) 田舎道の一本杉
帰り道の一本杉。左が今しがた通って来た道だ。雪を被った北アルプスが遠くに見えていた。信州に限らず田舎を訪れるとよく見かける風景なので調べてみたら「昔村の入り口に悪霊や災いが入ってこないように賽の神や道祖神として一本の杉を植えた。」とAIが教えてくれた。

(10) 牧場の牛乳ソフト
忘れていたが信州は酪農も盛んな地域。有名どころは八ヶ岳だがフレンチレストランから足を伸ばした地元にも小さな牧場がある。搾りたての牛乳で作ったソフトクリームが有名でこの日はカップソフトに信州産のあずきをトッピングしてもらった。
※北アルプス牧場直売店

【本場信州蕎麦を味わう】
(11) 店構え
こちらも行きつけのそば処。歩いて40分の距離にある明治38年創業の老舗だ。今回のような三連休や夏休みは特に混むので開店前(準備中)から外のベンチで待つのが賢明だ。夏は冷酒、冬は熱燗と変われど冷たいそばはマイ定番。行き帰りで一日の運動量の殆どを稼いでいる。

(12) 手作りさしみこんにゃく
先代のおばあちゃんがメニューに加えた「さしみこんにゃく」。今やすっかり定番メニューだ。アクがなく独特の臭みもないためつるりとした喉ごしにコリコリとした食感を味わえる。付け合わせの薬味は地元の生わさび。静岡と並んで長野はわさびの名産地だ。

(13) 信州の馬刺し
信州といえば熊本、会津と並び日本三大馬刺しの産地として知られている。特に伊那や松本近辺では昔から馬肉を食べる文化が根付いているとのこと。ニンニクや生姜を効かせた醤油で食べることが一般的だがこの店ではみょうがとわさびが薬味に添えられている。

(14) 手打ち蕎麦と山菜天ぷら
地元の野菜を使ったてんぷらの盛り合わせは塩で食べるのがお薦め。テーブルの日本酒はおとなり大町市の北安酒造が造る北安大國しぼりたて生原酒。アルコール度数が18~19度と高めだ。公式サイトによれば小谷杜氏の技が光るフルーティーな味わいが特徴という。

(15) 名物ソースカツ丼
こちらはそばとセットメニューのソースカツ丼。これだけでも結構なボリュームだ。そば処として人気の店だが実はこのソースカツこそ真の名物、その味を支えるのが秘伝のソースなのだという。単品でソースカツ丼を頼むことも酒のつまみにソースカツ皿を頼むのことも可能。

(16) 山菜天丼
こちらはセットの野菜天丼。特にタラの芽やコシアブラ、タケノコなど旬の山菜が中心になる春はわざわざ出向くだけの価値がある。あとは新そばの出回る秋も欠かせない。薬味のわさびを乗せてたぐる十割そばの旨さは別格…敢えて往復八十分歩いてでも訪れる価値がある。
※安曇野そば処双葉

(17) アルプスを臨む
そば屋を出てのんびり歩いて帰る途中の景色。手前は山岳信仰の有明山。その奥に見えるのは燕岳だろうか。住宅がポツリぽつりと増えいつの間にか景観も変わった。昔は年に数回大雪が降ったがここ四~五年はいつ行ってもこの時期は枯草色の風景が広がっている。

【評判の町中華】
(18) 餡がたっぷりの餃子
こちらは地元で人気の中華店。特に毎週水曜日はラーメン半額サービスで大賑わいになる。餡がたっぷり入った餃子が旨くて思わずビールが飲みたくなる。ただ歩くと1時間半もかかるのでよほど元気がないとビール+餃子のコンビを楽しめないのが残念。

(19) 絶品の叉焼
いつも頼むのが写真のワンタンチャーシュー麵。何しろチャーシューが絶品、スープの熱で脂身がトロトロになると箸からホロっと落ちてしまうほど。また開店一時間で売り切れるほどワンタンも人気だという。醬油味は濃い目という声の一方みそ味は塩分控えめという声もある。

(20) 程よいちぢれ麺
綿はスープが絡むほどよいちぢれ具合。辛口評価のラーメン通から3.8の評価を獲得している。口コミはチャーシューに関するコメントが一番多い。やはり店の肝なのだろう。他に人気の半チャーハンもいつか頼むつもりがたいてい餃子と麺で満腹になってしまい実現できずにいる。
※支那屋「味しろ」

長野県の魅力をAIに聞いたところ①雄大な自然とアウトドア②歴史ある街並みと観光スポット③夏の避暑と冬のスポーツ④新鮮な野菜とフルーツ⑤温泉と癒しを挙げた。特に都会からのアクセスの良さを指摘している。実際長野県は日本で最も隣接する都道府県の多い県だった。

なるほど今回紹介した店の駐車場に地元はもとより東京や京阪神のナンバーが多いことに気付く。ルート選定で揉めている北陸新幹線が大阪まで延伸すれば2時間半で長野まで来ることも可能だ。雄大な景色を眺めながら信州の食を満喫するひと時は忘れられない思い出となろう。

ようやく走行距離が2000㌖を越えた我が家のノマド。長距離運転も今は楽しいがやがて億劫になるはず。その頃までに自動運転が実現されていると良いのだが。

By Jun@Room Style Store