銀座散策を楽しむ(前篇) | Room Style Store

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2026/03/14 15:55


今は丸の内が優勢だが昔は憧れの買い物エリアといえば銀座だった。特に服飾への興味が強かった30代は用もないのに足繁く通ったものだ。「銀ブラ」は日課ならぬ週課だった気がする。しかも銀座一丁目からスタートしてゴールが有楽町というのがお決まりだった。

ルートはポロ銀座→ポールスチュアート銀座→ハケット銀座→テイジンメンズショップ、途中に銀座松屋やヨシノヤが入ることがあったがスタートはいつも決まってポロショップからだった。海外駐在前にタキシードを注文したほど思い入れのある店だったが今はない。

さらにポールスチュアートが撤退すると銀ブラを卒業、銀座一丁目で降りることもなくなったが先日久しぶりに下車した。ポロカントリーのポップアップストア開催初日に合わせて一丁目からポールスチュアートの後に入ったジルサンダーを横目に銀座松屋へ向かった。

そこで今回は久々の銀ブラ前編、ポロカントリーポップアップストアの様子を紹介しようと思う。

※扉写真はポップアップストア会場

(1) ポップアップストアの案内
こちらがポップアップストアの案内、インスタグラムで表示された広告だ。インスタグラムのアルゴリズムはユーザーの投稿記事や内容、コメント等に基づいて広告を表示する。今回は見事に嵌ってしまった。この記事をアップした時点でまだ開催中なので是非行ってみて欲しい。

(2) 中央のディスプレイ
スペースの中央でラルフローレンらしいディスプレイが客を出迎えてくれる。ベルトのチラ見せや左腕だけポケットに入れるポーズ、バンダナやサングラスにキャップとハットなど小物にも抜かりはない。しかも椅子や自転車など大物も交えて世界観を作り上げるのがラルフ流だ。

(2) 復刻ポロダンガリー
早速目についたトラッカージャケット。見慣れたスタイルはポロカントリーのタグではなくその前身であるポロダンガリーズが付けられていた。初めて本場アメリカ製のラルフローレンを知ったのがこのポロダンガリーだっただけに個人的には強い思い入れがある。

(3) 元祖ポロダンガリー
写真は由緒正しき初代ポロダンガリーズのトラッカージャケット。アメリカ製とNIES(新興工業国)製の二種類出回っていたがこちらはシンガポール製。とはいえパッと見ただけではアメリカ製と見分けがつかないほど仕上がりが瓜二つなのに驚いてしまった。

(4) チョアコート
こちらはウォッシュ加工の効いたチョアコート。昔はカバーオールと呼んでいたがなんと和製英語だそうな。雑用や労働を意味するChor=チョアなコート、即ち働くための服としてアメリカではチョアジャケットやチョアコートと呼ぶのが一般的とのこと。

(5) ビンテージチョアコート
こちらは秋冬用のキルティング裏地付きチョアコート。赤いフラッシャーがポロダンガリーズの証、しかもアメリカ製かつ未使用のフラッシャー付きデッドストック。ポロマニアの間では垂涎の的と言えよう。珠玉のビンテージ品であることは間違いない。

(6) ラルフのスニーカー
こちらはラルフローレンのスニーカー。ラルフローレンのレザーシューズは2020年代に入って縮小傾向にあり英国製のドレスシューズは皆無だ。代わりに毎シーズン新作を発表しているのがスニーカー。ハイテクものもあるが写真のようなローテクスニーカーに目が行く。


(7) デッドストックもの
ラルフローレンのスニーカー。ハワイアンモチーフやカラーブロックにグラフィックなど他のブランドにはないアッパーのデザインがポイントだ。しかも嬉しいことに履き口周りがクッションになっている。これならば素足で履いても靴擦れが起きなさそうだ。

(8) ポロベアセーター
ビンテージラルフの中ではポロベアセーターが人気だ。昔持っていたが友人に譲ったのが悔やまれる。とはいえ今着てもポロベアが似合うはずもなくキャラクターものが似合う世代に任せよう。NYブロンクス育ちのラルフらしくヤンキースのロゴが帽子にもシャツにもあしらわれている。

(9) 元祖ポロカントリー
こちらは同じセーターでもハンドニット。元祖ポロカントリーのタグは一番下がレジスタードUSパテントオフィスとなっているが再販以降はレジスタードトレードマークに代わっている。ようするに初回は登録商標申請中でそれ以降は登録商標ということになるだろうか。

(10) 元祖ラルフローレンカントリー
こちらはポロラルフローレンではなくラルフローレンカントリー。違いはこちらがレディスものということ。ややこしいのが初期のメンズBDシャツはメンズでもラルフローレンのタグだしついでに言えばRRLはメンズもレディスも共通のタグだ。

(11) 今季ポロシャツ
如何にもポロらしいウォッシュ加工の効いたポロシャツ。これでアメリカ製だったら一も二もなく買うのだが残念なことにこれだけのシャツを作れる工場が既にアメリカ国内にはなさそうだ。襟のダイヤモンドステッチはへたりを防ぐためか…襟を立てて着ても様になりそうだ。

(12) 前回復刻品①
こちらが前回初めて復刻したポロカントリー。2017年の創業50周年を記念してアーカイブからポロスポーツやハイテックなどと一緒にリバイバルされた時期のものだ。こちらはアメリカからの直輸入品。日本未展開の可能性もある。未使用デッド品ゆえ希少性は高い。

(13) 前回復刻品②
こちらも前回復刻されたポロカントリーシリーズからラグビーシャツをチョイス。中央の丸いロゴはプリントではなく刺繍で表現されている。円の中に書かれたポロスポーツマンという名称も短期間発売された人気のサブブランド。創業50周年を迎えた当時のポロラルフローレンは華々しかった。

(14) 刺繍入りシャツ
こちらはバックサイドに刺繍の入ったシャツ。ヨークやアームホールなどトリプルステッチの入るワークシャツだが刺繍が入るだけでなんだかゴージャスになる。過去のレーベル(アーカイブ)であるポロカントリーのリバイバルはこれで二度目、その理由は単なる「懐かしさ」だけでないようだ。


(15) 限定刺繍入りシャツ
こちらは今回も復刻されていたオーセンティックデニムから凝った刺繍のウェスタンシャツ。穴あき補修や裾と襟周りのハンドステッチが袖のカフやガウントレットにまで及んでいる。定価が5万円と破格のシャツだったが今なら更に高値が付いているに従いない。

(16) スタジアムジャンパー
こちらは大谷人気にあやかったのだろうかドジャースのスタジアムジャンパーも用意されている。巷ではスカジャンのようなテカテカしたサテン?が流行っているらしい。独特の光沢は要注目、特に三月から五月の春アウターとして人気アイテムとのことだった。

(17) 元祖ポロスポーツ
こちらはローンチしたてのポロスポーツからスタジアムジャンパー。サテンの真逆を行く紡毛感のあるフリース生地はポーラーテック、パタゴニアなどと期を同じくして新素材に目を向けたラルフローレン渾身のサブブランドだ。初期ロットゆえアメリカ製というところがポイント。

(18) ポロカントリーのワークパンツ
こちらは生成りのワークパンツ。春夏用の薄いツイル地にワタリをたっぷりとったデザインは夏でも涼しく履きこなせそうだ。既にワイドパンツは流行を越えて新定番になっているらしくダブルニーやカーゴなどバリエーションも広がりを見せている。個人的にも履いてみたい一本だ。

(19) ポロカントリーの大物
前回のポロカントリー復刻最大のアイテムがこちらのハイブリッドボマー。身頃前はシアリング、身頃後が中綿入りのキルティングというハイブリッド仕様。背中がストレスフリーということもあり着心地は快適、腕の上げ下げなどB‐3より断然着やすい。

(20) レイバンのサングラス
右のマネキン胸元のティアドロップ型サングラスを見ていると昔不注意で失くしてしまったボシュロム時代のアメリカ製レイバンを思い出す。数年前にロンドンの空港でイタリア製のレイバンを買ったがボシュロム時代のものはビンテージ品として人気だそうな。

(21) 紫陽花の花
昔から生花のディスプレイが見事なポロショップ。ポロ銀座店が健在だった頃は艶やかなユリの花が出迎えてくれたものだ。写真は紫陽花のようだが調べるとアナベルというらしい。造花ではなく生花を飾るなどポップアップストアとはいえラルフローレンに抜かりはない。

それにしても銀ブラからの銀座松屋は久しぶりだ。何しろルイヴィトンが2000年に入居する前から何かにつけては立ち寄る贔屓のデパートだった。インショップのポロ売り場にはポロ銀座店にはない商品があったりしたし一時期はマルベリーも出店していたりと目が離せなかった。

本来ポップアップストアには①低リスク且つ短期間でブランドの認知度を高める②顧客とのリアルな接点創出③新商品のテストマーケティングというねらいがある。デパートの一階に落ち着いた空間と独自の世界観を創出するにはどのデパートが相応しい当然リサーチしたに違いない。

その意味でいえば大人の街銀座らしい質の高い接客で知られる銀座松屋が選ばれるのは当然ともいえよう。実際ポップアップストア内のスタッフも笑顔ときめ細やかな接客に徹していた。1925年の開店以来銀座の街の歴史と共に歩んできた銀座松屋の風格を感じつつ店を後にした。

次回は後編「ああ懐かしのショップ巡り」をお届けしようと思う。

By Jun@Room Style Store