2026/05/16 13:14

ブログタイトル「四国遊山再び」もいよいよ最終回。それにしても出発前は1日1日が長く感じたのにいざ始まると三泊四日の旅はあっという間だった。中学や高校の修学旅行と同じ…楽しい時間はあっという間に過ぎる。そして次はどこへ行こうかなんて考えてしまう。
琴平温泉に宿を取って再挑戦したかったのが金刀比羅宮奥社まで辿り着くこと。前回の訪問は暑い夏の日、涼しくなるのを待って登ったら既に奥社への道が閉鎖…引き返した無念さが蘇る。785段の本宮と奥社583段合わせて1368段を完全制覇したいではないか。
そこで今回は金刀比羅宮リベンジ登山を中心に旅を振り返ってみようと思う。
※扉写真は琴平温泉の御宿敷島館
(1) 金刀比羅山リベンジ

785段を登り終え奥社へ続く道。ここからは未知の領域、583段の階段が待っている。前回は閉鎖の看板に脱力感が一気に吹き出したが郷に入っては郷に従え。冬季閉鎖中の富士山に登って遭難するインバウンド客がニュースになったが旅はルールを守ってこそ良い思い出になる。
(2) 山道

更に進んでいくと見える真井(まない)橋。上流には貯水池があり橋の下にはちゃんと小川が流れている。本宮までの広々とした参道と違って奥社への道は山登りのような雰囲気だ。因みに奥社を目指すま参拝客は全体の14%程度とのこと。確かにさっきより人が少ない…。
(3) 常磐神社

こちらは途中にある常磐神社。御神祭は武勇の神様である武雷尊と八幡様で知られ鎮守の神様である誉田和氣尊とのこと。これが中々難しくてワードで検索しようにも出てこない。読み方は武雷尊=たけいかづちのみこと、誉田和氣尊=ほんだわけのみこと、と読むそうだ。
(4) 厳魂神社

遂に最終目的地の奥社まで到達、全1368段を登り切った。この奥社、正式名は厳魂神社=いづたまじんじゃと読み金刀比羅宮本教の教祖が祀られている。1613年(慶長13年)に「死して長く当山を守護せん」と言い残し天狗と化して忽然と姿を消したと伝えられているとか…。
(5) 金刀比羅宮旭社

奥社まで辿り着いたせいか帰り道は気楽に周囲を見渡しながら下山。頑張って上ってくるとここが「本宮?」と間違えそうな立派な建物だが名前は旭社、あさひのやしろと読むそうだ。1845年に完成した社殿は稀に見る華麗な装飾、足を止めて見る価値がある。
(6) 桜馬場

大門から150メートル続く石畳の道。桜馬場と呼ばれるこの通りは春になると爛漫に咲いた桜が道の両側から枝を交えるお花見の名所だそうだ。残念ながらまだ満開には早かったが多くの参拝客が足を止めて思い思いに記念写真を撮っていたのが印象的だった。
(7) 温泉①

1368段の階段を登り奥社まで行って戻ってくると約2時間から2時間半かかるそうだ。それだけ汗をかいたということになる。宿に戻ってチェックインしたらまずは温泉へ。入浴後のぽかぽかが続く熱の湯や角質を落とす美人の湯など複数の源泉が楽しめるとのこと…。
(8) 温泉②

こちらは檜の樽風呂。身体を入れるとお湯がザザーッと溢れ出る…贅沢な一瞬だ。他にも露店の岩風呂や寝湯もありゆっくり浸かることが出来る。隣には湯上り処がありよく手入れされた中庭が目を和ませる。夜はアイスキャンディー、朝は飲み物が用意されているのも嬉しい。
(9) 夕食

弥生の献立を見ながら前菜を一つ一つ確かめる。穴子の小袖寿司が美味しそうだ。和食は五感で楽しむ…と言われるが特に「目で楽しむ」視覚的な美しさが最大の特徴、食材の持つ鮮やかな色合いや旬を表現した盛り付けに季節感のある器、全てが相まって食べる前から期待が高まる。
(10) 焼き物

椀もの、お造りと続いてこちらは焼きもの。久しぶりにサザエを見たがエスカルゴ風香草焼きになっている。インバウンド客を意識しているのだろうか、和食の世界にも新しい風が吹いている。お隣は甘鯛の幽庵味噌焼き、あしらいのきゃらぶきと丸十蜜煮が良い仕事をしている。
(11) 台の物

台の物は黒毛和牛の麹味噌仕立て。付け合わせに季節の野菜と杵うちうどんが添えられている。特製のタレでいただくようだ。コース料理はゆっくりと次の料理が出てくることで満腹信号が脳に届く時間が確保され、早い段階で満腹感を感じるらしい。この時点で既に満足度は高い。
(12) 心ばかり三種盛り

こちらは小皿料理。三種類からお好きなものを選ぶそうだが「全て選ぶことも出来ます。」というのでドンと出てきた。左上が鮎魚女のから揚げ、右上が若鳥のオリーブ焼き、下がクリームチーズとドライフルーツのクラッカー添え。日本酒も良いがワインが欲しくなる。
(13) お食事

締めが山菜釜めしと赤だし味噌汁。ここでお腹いっぱい…お代わりは断念した。ネット上では「コース料理の途中でお腹がいっぱいになるのでメインを早く出して」という声が散見される。確かに最近自分も胃袋が小さくなってきているのでその気持ち分からなくもない…。
(14) デザート

とはいうものの甘いものは別腹とばかりにデザートも完食してしまった。意外な美味しさだったのが右のほうじ茶プリン。茶葉の風味と甘さ控えめのすっきりとした味わいが特徴、滑らかな食感と豆乳のクリーミーさが絶妙にマッチした上品な大人のデザートだそうだ。
(15) 夜鳴きそば

ドーミーインなど共立リゾート系列のホテルではお馴染みの「夜泣きそば」。風呂上がりに小腹が空いた人にピッタリな小盛の中華そばだ。宿泊客向けのサービス。さっき満腹だと言っていたのに話のネタにとつい頼んでしまう。宿によるが夜の9時30分から11時まで提供される。
(16) 朝食

昨日は夜泣きそばまでトライしたので朝風呂を浴びてお腹を空かせてから朝食会場へ向かう。今日で楽しかった四国遊山も終わり…楽しい旅行はあっという間だ。テーブルに用意されていた小鉢は例によって色とりどりで食欲が増す。これからご飯や汁物、主菜を取りに行くところ。
(17) エアポートライナー

松山で借りたレンタカーの返却に間に合うよう早めに琴平温泉を出発。高松で無事返却したら讃岐うどんを味わってから岡山駅へ向かう。初めて四国に来た50年前は宇高連絡船だったことを思えば鉄橋で瀬戸内海を渡るのだから時代は変わったものだとつくづく思う。
(18) ジーンズの町

瀬戸内海を抜け岡山県に入るとジーンズの町、児島駅に停車。時間があれば降りたいところだが新幹線を予約しているので駅名だけ撮影。約400㍍の通りに40店舗のジーンズ専門店が集まる「児島ジーンズストリート」が有名だそうな。インバウンド客にも人気だと聞く。
(19) 岡山駅到着

快速マリンライナーから岡山駅の様子を撮影。奥が新幹線の高架、手前は岡山駅の車両基地だろうか。2023年頃まで国鉄時代の車両が沢山走っていたがここで新型車両の置き換えが進んだ。昭和の雰囲気が残る駅から新時代の鉄道駅へと大きく転換しているようだ。
(20) ひかり号で東京へ

帰りは「のぞみ」ではなく「ひかり」で東京へ。時間差は40~50分。「大人の休日倶楽部」を使うと「のぞみ」は対象外なのだ。焦る旅でもないので駅弁や土産物も買って乗車。最近は卒業旅行も国内組が多いのか、大学生の旅行客を結構見かけた。学割を使えるのも最後かもしれない。
コロナ後のインバウンド数回復は顕著で2024年の3687万人から2025年は4268万人と大幅に増加した。今年は中東情勢もありインバウンド数は頭打ちと予想されている。既に各地でオーバーツーリズムが問題になっており受け入れ態勢の見直しを図る良い機会という声もある。
帰宅後、京都市内の公共バスにインバウンド客が殺到して地元住民が乗れない事態が報じられていた。グーグルマップで検索すればどこで何系統のバスに乗れば良いのか分かるので迷わず外国人観光客が乗り込んでくるらしい。まるで「外国にいるみたい」と地元の利用客は感じているとか。
今回の四国も訪日外国人旅行客は大幅増加中。香川の金刀比羅宮や愛媛の道後温泉に高知のひろめ市場が人気らしい。なんだ結局日本人も外国人も行きたい場所は同じなんだ…と思いきや実は自分も知らない「しまなみ海道サイクリング」にトライする外国人旅行客までいるというから驚く。
今年の夏は九州をバイクで回る予定だが21時間フェリーに乗っているのもある疲れる。一旦四国に上陸して何ヵ所か回ってから愛媛の八幡浜~大分の別府を結ぶフェリーで九州入りするのも悪くない。実現すれば2年間半で四度目の四国遊山…それほど四国がお気に入りということの証拠だろう。
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