スコットランド周遊記① | Room Style Store

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2026/05/22 17:40


北海道に住む友人を訪ねて飛行機に乗ったのが一昨年の秋の事。その際「いつか一緒にスコットランドを車で回りましょう…」と約束して一年半が過ぎた。その間東京で再会したり再び北海道をバイクで訪れランチをしたり少しずつ話を詰めながらこの四月、晴れて実現の日を迎えた。

当方は卒業旅行が終わり新年度が始まる4月頭からゴールデンウィーク(以下GWと記す)までは航空券が底値=旅行客が少ない=ゆったり旅行できると皮算用、一方友人もGW前なら休暇が取りやすいと判断。二人の思惑どおりことはトントン拍子で進み、晴れて現地集合となった。

そこで今回から全8回に及ぶスコットランド周遊記の初回をお伝えしようと思う。

※扉写真はリムジンバスから見た羽田空港第三ターミナル

【旅行一日目】
(1) 羽田空港到着
羽田空港の国際線は全て第3ターミナルから出発する。リムジンバスの乗客は第1、第2ターミナルで殆ど降りているので海外旅行組は少数。日付は4月9日、新年度でそれぞれの仕事場は慌ただしいことだろう。そんな時期に海外に出るのは初めて…何だか得した気分になる。

(2) さくらラウンジ
出国手続き後はラウンジで休憩。JAL名物のカレーは日本食ブームの影響か外国人にも人気のようだ。器用にへらで白米をよそりカレーをかけている。流石に福神漬けは取らなかったが「あの歯応えが良いのに…」と教えたくなる。滑走路を眺めながら遅い朝食を済ませた。

(3) A350に乗る
最新鋭エアバスA350ー1000に初搭乗。フルフラットになる座席は勿論、ヘッドフォン代わりにヘッドレスト部分のスピーカーを折り曲げて自分の耳に近づければそのままエンターテインメントを楽しめる。写真でもヘッドレスト両脇のスピーカーが分かると思う。

(4) 収納スペース
以前は乗務員にジャケットを預けたが今回は自分の座席に仕舞える。これなら降りる時にうっかり忘れることもない。スコットランドに行くのだからツイードを…とも思ったが結局無難で見栄えの良いネイビージャケットにした。果たして寒そうなスコットランドで役に立つか…。

(5) オットマン
足を乗せるオットマンはフルフラットにする際ベッドの一部になる。大柄な客でも足が伸ばせるようかなりゆとりがある。因みに今回の旅行中履きっぱなしの靴はクロケットのチャッカブーツ。アンラインドなので長時間のフライトの後で足が浮腫んでも何とかなるだろう。

(6) スナック
離陸して間もなくドリンクとスナックが提供される。離陸前に続いてシャンパンを注文…以前はロシア上空を通過するルートだったので最初に関東平野や北アルプスを超えてゆく様子を窓から見下ろせたのに今回は海ばかり…太平洋をアラスカへ向かうルートだから仕方ないか。

(7) 和食か洋食か…
離陸から約1時間…食事のサービスが始まった。写真は春の前菜盛り合わせ、右下の煮鮑が中々美味しい。飲み物を日本酒に替えて楽しむ。いつも事前予約で迷うのが和食か洋食か。たまには洋食と思いつつ「暫く和食とお別れだからな〜」となり洋食をパスしてしまいがちだ。今回も往復共に和食を選んでいた。

(8) 台の物
左上の和牛炊きを隣のディップに付けて味わう。右下は紙に包んだ暖かいご飯、みそ汁はあおさ海苔と葱が良い仕事をしている。メニューによればご飯とみそ汁を除くと213K㌍、一方の洋食は肉料理だと400K㌍以上あるので和食の方が今の自分には適量か。

(9) デザート
デザートは今や世界的人気となった抹茶を使ったプディング。中に小豆と求肥が入っている。見た目は抹茶の色とは異なるが味は間違いなく抹茶。これがとても美味しい。飲み物はコーヒーをリクエスト。ケーキではなく和スイーツとコーヒーの組み合わせが今人気らしい。

(10) 電子シェード
こちらは電子シェード。窓下のタッチパネルで窓が青っぽく変化し光を遮断する。窓の層に挟み込まれた電子ゲルが電流による化学反応で色が濃くなるそうだ。従来の日よけより窓を大きく取れる上に軽量化にも寄与するらしい。最も暗くして暫し眠りに着いた。

(11) 着陸前の食事
着陸2時間前までということで2回目の食事は洋食をチョイス。出てきたのが写真の国産牛の赤ワイン煮込みコーンライス添え。手前はインカのめざめという名のポテト、焼きトウモロコシの表面をナイフでカットしたものを上に乗せたコーンライスとコッテリとしたビーフがよく合う。

(12)  ロンドン上空
間も無くロンドン到着。空からロンドン名所を見下ろせるのが窓側の特権、ロンドンアイ=大観覧車やビッグベン=国会議事堂、下の方にはタワーブリッジや退役軍艦ベルファストも見える。ロンドンがテムズ川に沿って発展していった様子が見ているだけで分かる。

(13) セントパンクラス駅
無事空港に着いたらピカデリーラインに乗ってキングズクロス駅に向かう。翌日乗るエジンバラ行き特急列車の始発駅なので駅に近い宿を取った。久々のロンドンは相変わらず旅行客が多い。写真は途中キングズクロス駅の隣のセントパンクラス駅。映画の舞台にもなる立派な駅だ。

(14) 高評価の宿
こちらが今宵の宿。部屋の広さは東急インとほぼ同じか。なんてことないこの宿がツーリストに高評価なのは一も二もなくキングズクロス駅に近いから。食堂はなし朝食もなし。ビジネスホテルのようなものだ。長旅で疲れているせいかこの後食事も忘れて寝入った。

(15) キングズクロス駅

翌日はすっきりとした気分でチェックアウト。いよいよスコットランド入りだ。AZUMAというのがこれから乗る特急、車両は日立製で時速225㌖と新幹線並みに速い。英国の東海岸沿いを走るので東=アズマと名付けたのだとか。日本語が列車名になるだけで嬉しい。

(16) 案内板
流石は主要幹線駅、次々と出発する列車が案内板に表示される。15分前になると出発番線が更に表示されて乗客は移動するという流れだ。写真左から三番目、13時30分発のエジンバラ行きが本日乗る列車…プラットホーム1番線と案内が出たところを撮影した。

(17) 特急アズマ
こちらが日立製作所の最新鋭車両。日本の新幹線と同じ線路幅だが車体はコンパクトに見える。切符の予約は日本語案内でも予約できるがシートマップで好きな席を選ぶなら英語案内での予約が必要になる。進行方向逆向きの席はどうも落ち着かないという人には必須だ。

(18) 指定席
予約するなら向かい合わせでテーブルがあり進行方向を向いている席が狙い目。当然一人旅だと見知らぬ人との相席になるが気にする必要なし。荷物を置けるテーブルの存在は大いに助かる。それに前の人がシートを倒してきたら…といった心配をする必要もないので気が楽だ。

(19) エジンバラの宿
友人と合流するホテルに先にチェックイン。この日はツインだが明日から各々シングルだ。天井の高い部屋は眺めよし。だが朝食の評価が悪い。分かっていたが実際に翌朝見た部屋の前の袋詰め朝食はぬるいヨーグルトや青々としたバナナにクラッカーなど…虚しいものだった。

(20) フィッシュ&チップス
遅れてチェックインした友人と再会を祝してディナーへ。ビールで乾杯してフィッシュ&チップスを味わう。昔はソルトとビネガーだけ、紙に包んでテイクアウェイだった庶民の食べ物が今やタルタルソース付きの立派なディッシュだ。勿論味は昔と変わらずとても美味しい。

(21) 繁華街
ディナーに満足してホテルに帰る前に街角でパチリ…この時時刻は夜の9時。ようやく陽が沈んで夜が来た感じだ。これから秋まで北半球は北に行けば行くほど昼が長くなる。エジンバラは春の時点で既に夜8時まで明るい。皆思い思いにナイトライフを楽しんでいた。

スコットランドは多様性が魅力…古城や宮殿など歴史的建造物から荒々しい自然と美しい湖、ウイスキーやサーモンといった伝統的な食文化まで様々な要素が調和して独特の雰囲気を醸し出している。その雰囲気が気に入っていつの間にか四度目の訪問になっていた。

何より今回の旅には明確な目的がある。ツイードの本場スコットランドの織元で生地を直買いしたらテイラーに持ち込みツイードジャケットを作ってもらう…という長年の夢の実現だ。更に付け加えるならそのジャケットを着て真冬のスコットランドを訪れたいのだ。

そこで友人の登場だ。彼は既にスコットランドでツイードのジャケットやスーツを作らせ日本のスコットランド北海道でツイードライフを満喫している。そんな彼が織元を訪ねテイラーに案内、カッターに紹介してくれるというのだから願ったり叶ったりではないか。

ともあれスコットランドを巡る旅は友人との合流で幕が開けた。次回からはハイランドのウイスキー工場やロイヤルワラントホルダーテーラーを訪ねたりイギリスとの国境=ボーダーズのニット工場跡を巡ったり…1500㌖を超える周遊旅を順に紹介しようと思う。

By Jun@ Room Style Store