ボストン滞在記⑤市内観光 | Room Style Store

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2026/08/30 09:44



久々のアメリカ旅行、アップしたブログといえば行きの様子とアンドーバーショップにランコートのファクトリー訪問…。近所のスーパーへ買い出しに行ったり町の中に唯一ある店で週末限定のライブを覗いたりと日常のこまごまとした出来事は沢山あるがどれもブログ記事にするには帯に短したすきに長し。

「なんだアメリカ旅行は買い物メインだったの?」と思われぬよう、ファッション以外の記事を書こうとするも滞在先から一番近い観光地のボストン中心部まで車で2時間以上かかる。国際免許は持参したが入り組んだ高速道路をスムーズに運転するのはかなり大変そう…ここは親戚に任せた方が無難だろう。

ということで仕事をやりくりしてくれた親戚に感謝しつつお初の「ボストン市内観光」に繰り出した様子を今回は紹介してみたい。

※写真は市の中心にあるボストンコモン

(1) フリーダムトレイル
最初に訪れたのがビジターセンター。1634年に作られたアメリカ最古の公園ボストンコモンの中にある。ボストンはアメリカ独立のきっかけとなった街として有名、高校の世界史で習った「ボストン茶会事件」を思い出した。写真は公園内にあるフリーダムトレイルという市内観光コースの出発点。

(2) ブリックコース
公園にあるビジターセンターでパンフレットを貰いフリーダムトレイルを辿るウォーキング開始。アメリカ独立の史跡16ヶ所を写真のような地面に埋め込まれた赤レンガや赤い線に沿って歩く全長4~5㌖の観光コースはチャールズ川を挟んで対岸まで続く。今回はボストン側のみのショートコースにした。

(2) マサチューセッツ州会議事堂
最初の史跡が州会議事堂。ビーコンヒルという丘の上に1798年建てられた建造物はボストンのランドマークとなっている。金箔の張られたドームが特徴でワシントンの国会議事堂を手掛けた建築家による設計。中にはかつて州議会議長を務めたジョンFケネディの像もある。

(3) グラナリー墓地
次がグラナリー墓地。アメリカ独立運動の歴史的な英雄が多く眠るボストンで3番目に古い墓だ。ボストン茶会事件の主導者、サミュエル・アダムスや1770年に起きたボストン虐殺事件の犠牲者5人も含め、5000人近い故人が埋葬されているとのこと。

(4) キングスチャペル墓地
続いての史跡は再び墓地。こちらのキングスチャペル墓地はボストン最古の共同墓地。初期開拓者たちの歴史的な墓石群とのこと。死を忘れない戒め(メメント・モリ=死を想え)として頭蓋骨や翼のある砂時計などが彫られた古い墓石が見どころになっている。

(5) オールドサウス集会所
かの有名なボストン茶会事件の集会が行われたことで知られるレンガ積みの建物。イギリスからの重税(茶法)に抗議するため入植者たちが集まり集会を開いた後、港へ向かいイギリスから北米植民地向けにお茶を運んできた船から積み荷ごと海に投げ捨てる事件へ発展した。

(6) オールドステートハウス
こちらもレンガ積みの古い建物。日本でも東京駅で見られるイギリス式のレンガの積み方が見事だ。アメリカがかつてイギリスの植民地であった動かぬ証拠か…ボストン市内最古の公共建築物であり1713年建造。イギリス王政の中心地としてアメリカ独立戦争前の重要な舞台でもある。

(7) ファニエル・ホール市場
正しくはファニエル・ホールマーケットプレイス。1742年建造のファニエル・ホールを中心に1970年代に再開発した商業施設。名物のクラムチャウダーやロブスターロールの屋台が並ぶフードコートが有名。敷地内では大道芸人のパフォーマンスが行われるなど活気がある。生憎この日はお休みだった。

(8) クインシーマーケット
こちらはクインシーマーケット。ファニエル・ホールマーケットプレイスの敷地内にあり沢山の飲食店やショップが並びボストンの人気観光地とのこと。訪れたらだれもが注文するのが丸いパンをくり抜いた中にクラムチャウダーが入った一品料理らしい。食べてみたかった。

(9) ユニオンオイスターハウス
こちらはアメリカ最古のレストラン。1826年創業で現在も営業している。故ケネディ大統領が好んで通ったお店らしく店内には「ケネディ・ブース」と呼ばれる一角がある。その名のとおり生ガキが名物だがボストンでは超が付くほど有名なシーフード料理店とのことだ。

(10) ベルインハンドパブ
アメリカで最も古い歴史をもつ1795年創業の老舗パブ(タバーン)がこちらのベルインハンド。1776年のアメリカ独立宣言後の移り変わりを見守って来た店で生演奏の音楽とビールやパブフードを楽しめる。本場イギリスのパブにも似た良い雰囲気の店だった。

(11) ポールリビアの騎馬像
イギリスの進軍を知らせに来た「真夜中の騎乗=ミッドナイト・ライド」の緊迫した瞬間を表現したもの。学生が夏季学習の一環として団体で来たので通り過ぎるのを待って撮影。コンペで優勝してから完成まで戦争を挟み50年もかかって1940年に完成した彫像とのこと。

(12) ポールリビアモール
騎馬像を含む一帯は赤レンガ敷きの歩行者専用通り=モールとなっている。1930年代の恐慌時代、当時のボストン市長が訪れたキューバのハバナにある並木道=パセオやスペインのマドリードにあるプラドに影響を受けて設計者に要請、ボストン・プラドという名前で開園させたとのこと。

(13) レンガ造りの建物
レンガ造りの建物が並ぶ旧市街はボストンのイメージそのもの。ニューイングランドという言葉がしっくりくる佇まいだ。それにしてもフリーダムトライルを歩いて回るとアメリカ最古級の史跡が次々出てくるから忙しい。尤も全てがコンパクトにまとまっているので疲労度はそれほどでもない。

(14) オールドノース教会
1723年に建てられたアメリカ最古の教会。イギリス軍の動向を知らせるため教会の尖塔から「海から来るなら2個、陸から来るなら1個」のランタンを掲げ、先述した騎馬像のポール・リビアが夜通し馬を走らせ警告に向かった歴史的事件の舞台として名高い。

(15) コンバースの本社
ボストンに本社のあるコンバース。創業の地がボストンのすぐ隣にあるモールデンだったこともあり2015年にウォーターフロントでもある現在の地に本社を移転させたそうだ。時間がないので寄り道しなかったが1階にはフラッグシップストアがありカスタマイズシューズも作れるそうだ。

(16) CT70の最新版
せっかくなのでアメリカのコンバースについて調査。公式オンラインショップから親戚の家へ取り寄せた2足のCT70ローカット。ナイキ傘下のコンバースUSAモノは日本における商標権を持つ伊藤忠商事により輸入できない為最新の情報が入らないようだ。セールだったのでものは試しと買った。

(17) 当て布なしのつま先
つま先の内側を見ると以前は昔と同じ手法で作り込まれていた両脇の当て布が今回はステッチのみになっていた。こうなるとコンバースジャパンのオールスターLGCYオックスの方が再現度が高いといえよう。コンバースUSはディテールへのこだわりを捨てて見栄えに走ったか…。

(18) メモリアルデーの準備
スタート地点のボストンコモンに戻り中心の小高い丘へ…フラッグスタッフヒルと呼ばれる場所ではメモリアルデーの準備が終わったようだ。南北戦争で亡くなった兵士を称えて作られた記念碑の下に独立戦争から今日まで亡くなった軍人や戦没者を国旗に見立てて毎年祀るそうだ。

(19) アメリカ海軍の父記念碑
こちらはアメリカ海軍の父コモドア・ジョン・バリー提督の功績を表した碑。独立戦争末期の海戦で大勝利を収め初代大統領ジョージワシントンの命を受けてアメリカ海軍の組織化に尽力したとある。ボストンコモンの中を歩きながらアメリカの歴史に少し詳しくなった気がした。

(20) ランチタイム
歩き終わってようやくランチ。昔ボストンを初めて訪れた時に入ったリーガルシーフードレストランを再訪。当時は家族で大きなロブスターを味わったが今回は控え目にクラムチャウダーを前菜に注文。ボストンのクラムチャウダーは白くてニューヨークはトマトベースの赤というのは有名な話。

(21) ロブスターロール
メインはロブスターロールのハーフを注文。フレンチフライが殊の外ボリューミーだ。コールスローがアクセントになってポテトのオイリーさを和らげてくれる。市内見物に付き合ってくれた義兄夫妻を招待しての食事は店員の粋なもてなしもあり、思い出に残るひと時にになった。

ところでボストンで買い物といえばなんと言ってもニューベリーストリート。欧州ブランドやスイス時計、ラルフやブルックスといった米国ブランドも軒を連ねている。あのエルメスも一本南側のボイルストンストリートに店を構えており、昔なら端から端まで何往復もしただろう。

ところが買い物はケンブリッジのアンドーバーショップのみ。昔なら買わないまでも雰囲気を確かめたはずだが物欲減退なのか見事にパスした。物より思い出と説いたCMを思い出したが正にそのとおり。価値観が変わったのだろうか体験や時間にお金を使いたいと思う自分がいる。

By Jun@Room Style Store