ボストン滞在記⑥日々点景〜帰国 | Room Style Store

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2026/09/05 16:34


ボストン滞在中は毎日のんびり過ごした。朝食後は暖炉に薪をくべて傍らで本を読む。5月とはいえ寒い日は暖房が欠かせない。アップルウォッチは連日「暇を見つけて運動しましょう」と煽るがフランス人同様バカンスは「何もせずただそこにいる時間を味わう」のが本物の贅沢なのだ。

それでもせっかくなので毎日ほんのちょっとしたイベントを敢えて入れるようにした。スコットランド旅行から帰って僅か二週間で渡米とハードスケジュールだったせいか風邪で数日寝込んだもののそれ以外は買い物や近場の公園散策に近所のお庭拝見など親戚が何かと気を使ってくれた。

そこで今回はボストンでのバカンスの様子を中心に帰国までの様子を紹介しようと思う。

※扉写真はご近所の庭に咲くジューンベリー

(1) アスパラガス
庭で色々なものを栽培しているご近所さん。といっても歩いて10分かかる。アップつウォッチに忠告されぬようウォーキングエクササイズと申告して訪問した。写真はアスパラガス畑。収穫まで3年かかるが一度植えた株が育てば15年くらいは毎年収穫ができるらしい。

(2) 近所の公園
ビジター向けに整備された公園。池を中心に様々なコースがありウォーキングに加えジョギング用のコースもある。冬にはクロスカントリースキーやスノーシューによる散策も楽しめそうだ。有名な国立公園に行かずとも近場で大自然を満喫できる広大さがアメリカには有る。

(3) エイムズポンド
中心となる池の名前はエイムズポンド。日本だったら貸しボートや土産物屋、駐車場など視界に飛び込んできそうだが自然のままの池が目の前にある。残念ながら湖面が波立っていたがここは風のない早朝だと水鏡に移る景色を写真撮影できるビューポイントのようだ。

(4) 木道
奥日光の戦場ヶ原や尾瀬の湿原を思わせる木道が設置された公園。画面右側のベンチに腰掛けて池を眺めたのが一つ前の写真。公園内にアトリエを持っていた芸術家が土地を寄付したこともあり、町の行政と協力して整備を進め魅力ある公園に生まれ変わったようだ。

(5) 丘の上
ちょっとしたハイキング気分で丘を登っていくと眼下にエイムズポンドを望むビューポイントに辿り着く。見渡す限り森林帯が続く。紅葉の季節はさぞ素晴らしい景観に違いない。公園として整備された池でさえこの景観、近場には手付かずの池が沢山あるらしい。

(6) 芸術家の作品
彫刻の後ろに見えるのが製作者のアトリエ。芸術家らしく如何にも創造意欲を掻き立てられるような場所に家を建てたものだと感心してしまう。自分の作品を展示することを条件に土地をそっくり町に寄付したという。他にも作品が屋外展示されていて箱根彫刻の森美術館のようだった。

(7) 近隣の町
この日は近隣の町にお出かけ。大学があるのでなんでも一通り揃う。車で通りも混雑するなどかなり都会だ。写真は町の中心にある教会。因みにアメリカは憲法により政教分離が定められているが、国民の多数(86%)がキリスト教を信仰する文化的なキリスト教国家である。

(8) カフェ
カフェで手作りチーズケーキを注文したと思ったがフロリダ名物「キーライムパイ」とのこと。アメリカは丸く焼いたお菓子をパイと呼ぶそうな。キー(メキシカン)ライムと卵黄にコンデンスミルクを加えたフィリングを砕いたグラハムクラッカーのパイ皿に落として焼いたもの。これが実に美味しい。

(9) ポテトチップス
スコットランド旅行ですっかり気に入ったのがビネガー風味の酸っぱいポテトチップス。日本ではまず見かけないが英米ではとてもポピュラーだ。フィッシュアンドチップスのチップスに味が似ているので英国旅行を懐かしみながら毎日食べていた。

(10) アンドーバーショップ土産
こちらがケンブリッジのアンドーバーショップで家族のために買ったお土産のネクタイ。正真正銘のメイドインUSAものだ。左がネイビーにライトブルーとシルバーのレップストライプタイ。右がアクアにダブルのブラウンストトライプ。地味なストライプとのリクエストだったが果たして気に入るかどうか。

(11) バロンズハンター別注
アンドーバーショップ別注のリボンベルトはバロンズハンターのもの。日本未入荷のストライプ柄を選んで購入。たまたまLサイズでベルトの先端を垂らして入店したら店員に「それは長すぎる」と言われた。どうやらラルフ先生推奨のリボンベルトだらりの着こなしは流行っていないようだ。

(12) リミテッドエディション(前面)
こちらは値段も作りも破格なチノパン。昔流行ったビッグシルエットパンツのリバイバルに合わせて登場したポロチノの究極版。乗馬シーンのイラストが左右違うだけでなくかなり凝った絵柄だ。これを街中で履くのはかなり勇気がいるが是非ショップスタッフに履いてほしい。

(13) リミテッドエディション(背面)
こちらは背面の写真。左側のアウトシームに赤いテープが縫い付けられているなどこれでもかとアシンメトリーな作りが追求されている。リミテッドエディションらしく値段もゴージャスだ。多くは捺染による絵付けだろうが、所々にエンブロイダリー(刺繡)も入るなど手間がかかっている。

(14) タグ
ハンドクラフテッドヘリテイジチノと書かれたタグ。下には通し番号こそないがギャランティ付きのスタンプが押されている。日本には見入荷のようだがアメリカ本国と比べるとワンシーズン遅れて入ってくるアイテムもあるので来春日本に展開されるかもしれない。とはいえ値段は相当なものになろう。

(15) パンケーキ
滞在先の朝食、この日はハートの形のパンケーキとカリカリのベーコンソテー。アメリカのド定番朝食だ。アイルランド産のバターを塗って地元のメープルシロップをかけて食すとベーコンの燻製香とバターのコクにメープルシロップの甘さが一体となって実に美味い。

(16) 帰国の日
帰国間近なある日…JALから「プレミアムエコノミーからビジネスクラスへの有料アップグレードのご案内」が届いた。最低落札価格は121000円から。プレミアムで十分だがものは試しと最低価格で応札したら見事ゲットしてしまった。お陰で帰国日は余裕をもって空港ビル内で寛げた。

(17) BAのラウンジ
フライトまでゆうに2時間はある。JAL専用はないのでBAのラウンジでまずは軽く食事を…プレートに盛られたのはサーモンサンドウィッチとインドカレーにシーザーサラダ。飲み物はスパークリングワイン。これがファーストなら本物のシャンパンだが今回は一人旅、ビジネスで十分だ。

(18) 帰国便
ラウンジを出て搭乗ゲートへ向かう。ショッピングゾーンで買いたいものを探したが全く見つからず。今やお酒も国内の格安りリカーショップで買った方がお得だったりするしメイドインUSAのものが免税店にあったりする訳でもない。足早に通り過ぎて機内へ乗り込んだ。

(19) ランチ
先ほどBAのラウンジで軽く食事をとったせいかお腹が空かない。とはいえキャビンアテンダントが笑顔で聞きに来るとつい頼んでしまう。機内はシャンパンが供されるがジントニックを注文。ミニのボンベイサファイヤとトニックウォーターを置いて行ってくれたのでお替りができる。

(20) 機内食①
メインの料理は和食をチョイス。アメリカ滞在中は時々日本食を作ったもののパン食が中心だったが明日からはは日本…そろそろ和食に体を慣らしておきたい。メインのお料理は若鳥の照り焼きと焼き鮭。手前の竹の皮風な包み紙に包まれているのは白米。

(21) 機内食②
着陸2時間前にラストオーダーで頼んだのが写真のビーフバーガー。アメリカで積み込んだ機内食は当然USビーフバーガーのはず。これが大当たりでとても美味しい。つい一緒にコークゼロを頼んでしまった。この半月間アメリカに浸りきったがこれが最後のアメリカだ。

(22) 成田到着
予定より1時間も早く成田に到着。リムジンバスは大幅減便中なので京成スカイライナー日暮里経由で帰路に着くことにした。昔は吉祥にまで成田エクスプレスが走っていたが今は東京・渋谷・新宿のルートと東京から大船に向かう2ルートのみ。運賃も所要時間も遜色ないがやはり京成を選んでしまう。

久しぶりのアメリカ旅行だったが最後に訪問した2018年からコロナ禍を経て世界のアメリカに対するイメージは変わったと思える。特に2025年にトランプ政権二期目がスタートして以来アメリカのインバウンドは減少傾向にあると聞いて自身トラブルがあったら…と渡米を躊躇する時期もあった。

実際①関税や貿易政策②移民や入国管理の厳格化③国際イメージの変化に伴いインバウンドの減少が明らかになっている。回復に向け政府は米国内旅行大手企業と協議を行い入国手続きの簡素化を進めている一方安全保障に関して厳しい規制が同時に導入・恒久化されるなどジレンマ状態との報道もある。

とはいえ昔も今もアメリカで過ごすと素直に凄いなと感心してしまう。広大な土地ゆえ車が必須だが素晴らしい景観や手付かずの自然がある。納屋に薪を取りに行ってクマの親子と遭遇しそうになったり庭にキツネが現れたり。日本人にとって驚くほど物価高だがそれでもスーパーの食品は消費税0%だ。

それに日本のふわふわしたパンケーキと違うどっしりとしたパンケーキや繊細さより豪快さが小気味いいハンバーガーなどアメリカに滞在しているとやっぱり本場はアメリカだな…と痛感した。郷に入っては郷に従えというがアメリカで過ごしてアメリカの魅力を今回も実感できて本当に良かったと思う。

近いうちにまた行きたいな…そんな風に思えただけでも今回のアメリカ旅行は大収穫だ。

By Jun@Room Style Store