特集 復刻版 | Room Style Store

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2022/05/03 01:17

 

服飾に興味を持つとお気に入りのアイテムが出てくる。それがある日突然廃版になったり実は愛用している今のデザインより昔のデザインが良かったりすると何とか以前のものが手に入らないだろうかと思うことがある。或いは昔から使っているものが既に廃版扱いだったのに復刻版が出ると聞いたらまだ使えるとしても今のうちに後継を買っておこうと思うに違いない。

最新のランドクルーザーも良いが大好きな旧型の60がもし同じデザインかつ最新のスペックで復刻したらすぐに予約するだろう。買えないと思っていたものが買える喜びや往年のデザインを再び手にする満足感は今あるものの中から選ぶよりずっと心に残る。特に歳を重ねると旬のファッションより昔のものを好む「懐古趣味」も重なり復刻ものにいっそう心を動かされる。


そこで今回は手元にある復刻版を紹介しながらその魅力を探ろうと思う。
 

【復刻版その1…旧ブログ】
復刻版の最初に紹介するのは当ブログ"Not fashion but style"の復刻版。以前と同じプロバイダ経由で背景も同じNYのブライアントパークを使用した完全復刻のお知らせになる。勿論記事は復刻後のものだが直近2か月分の最新記事を除いて全掲載済。今後は最新記事をショップサイトのブログで、復刻版のブログではコメント等を通じて情報交換ができれば幸いである。


【復刻版その2…ウォークオーバー】
1899年に創業されたウォークオーバーは世界各地に輸出する靴メーカーだったが1990年代末に廃業。ところが2010年代に入りイタリアのASAP社が商標権を獲得。J.プレスのデザイナーマークマクナイリーを迎えMade in USAによる復刻版をリリースし始めた。残念ながら現在ウォークオーバーの公式サイトにはWe do not have any products for purchase.とあり再び廃業の様相を呈している。

(1) 新旧顔合わせ
左は縁あって手元にやってきた90年代末、最終期のオリジナル版ウォークオーバー。森村商事が輸入代理店だった頃のもので箱も揃ったデッド品。一方右はASAP社による復刻版。どちらもサドルオックスフォードだが当時のファクトリーは既になく、新たに作り直したようで一目見てディテールの違いが分かる。


(2) 新旧シェイプの比較
オリジナルのウォークオーバー(上)はつま先が低く抑えられ、サドル下部は幅広のままアッパーとウェルトの間に入り込んでいる。一方復刻版(下)の方はつま先部分がバブルのように盛り上がりサドル下部は急激に絞り込まれてアッパーとウェルトの間に挟み込まれている。オリジナルのブリックソールに見られるスリットは復刻版では再現されていない。


(3) レースステイ
オリジナル(上)の羽根は根元が英国靴に見られる閂止めが施されている。その下の四角いステッチはタンを縫い付けた跡だろう。金属製の鳩目はシャープでクラシックなものが付いている。一方復刻版(下)の羽根はU字型に端が縁取りされているだけで根元はすっきりとしている。白く塗られた金属製の鳩目はドーナツのようだ。


(4) サドル部分
サドルオックスフォードの最大の見せ場がサドル部分。オリジナル(上)はレースステイ横のパーフォレーションが綺麗に弧を描いているが復刻版(下)はストレート、目に付く部分だけにオリジナルと比べてしまうと気になってくる。〇:〇:の親子穴もオリジナルは標準的だが復刻版は親穴が小さいなど違いは意外と多い。


(5) ヒール
ヒール部分の比較。オリジナルと復刻版の違いは殆どない。ステッチの乱れや不自然な親子穴の位置など如何にもアメリカ製の靴らしい雑さ加減も味わいのうちだ。360°出し縫いが走る本格的なグッドイヤーとのことだが1990年代のオリジナルウォークオーバーの価格から考えると当時も今もオーバークオリティではないだろうか。


(6) ボックス
オリジナルの箱(上)はイラストが何ともお洒落。そのままプリントTシャツの絵柄にしたいくらいだ。一方復刻版(下)の箱は大きめで箱の中で靴が暴れてしまう。オリジナルは底の張り替えなど修理が効くにも関わらず低価格だったせいか「履きつぶす」ことが多かったそうだ。復刻版は値段も一気に上昇したがアメリカ製としてお手頃価格だろう。


(7) 新旧並べてみる
ウォークオーバーのスローガンは"Made to a Standard. Not a Price"…けして高価ではないがまっとうなものを作ろうとした創業者の精神が込められているような社訓だ。オリジナル(左)と復刻版(右)を比較するとフルコピーではなく新しい時代にフィットするよう各部にゆとりを持たせている。足入れも復刻版の方がスムーズなのは言わずもがな。


(8) オリジナルを履く(その1)
アメリカの靴は甲が低いものが多い。ウォークオーバーも履くと羽根が開いてしまう。それでも低く抑えられたつま先や甲に鞍(サドル)が乗ったデザインは英国経由ながらアメリカンファッションを強く思い出させる。アイビーリーガー達はスクールカラーに合わせたコンビのサドルオックスフォードを履いたとか…なんともお洒落な話だと思う。


【参考資料】
①アイビーリーガースの集う街
夏休みのせいか学生のいない閑散としたNY州イサカの街。アイビーリーグの中で一番新しいコーネル大学のお膝元だ。氷河によって侵食された丘陵にあるキャンパス周辺にはワイナリーが点在する。スクールカラーはホワイトとカーネリアンレッド、サドルオックスフォードにピッタリの色目かもしれない。


アメリカのFish&Chips
イサカからバッファローを経由してナイアガラへ…アメリカで食べるフィッシュ&チップスは…というと本場英国に負けない美味しさにびっくり。チップスの少なさが気になるがクリーミーなディップやコールスローも付いている。オーストラリアもニュージーランドも試したが中々のもの。ひょっとして日本のフィッシュ&チップスが一番本場と違うような気がする…。



(9) 旧モデルを履く(その2)
横から見た図。甲からつま先にかけてのラインは注文靴顔負けの美しさ、思わずビスポークしたくなる格好良さがある。昔は英国靴が中心でお値段手ごろなウォークオーバーに今一つ興味が湧かなかったが”Made to a Standard. Not a Price"のスローガンを知っていればウォークオーバーを何足かまとめ買いしたのにとも思う…。


(10) 新モデルを履く(その1)
こちらは復刻版のサドル。羽根は多少閉じたがまだまだ開きは大きい。英国靴は甲のフィットが改善されているようで写真のように派手に羽根が開くことはないがアメリカの靴はそのあたりは頑固なままだ(笑)。色落ちしたデニムとホワイトバックス(スェード)の相性は良好、「ソックスはイエロー」のお約束も守ってみた。


(11) 新モデルを履く(その2)
(9)の写真と比べると復刻版の方は靴全体がコッペパンのようだ。サドル下部が絞られているせいで特にそう見えるのかもしれない。2010年の発売時にはロングウィングやプレーントゥダービー、チャッカまでラインナップされていたようだが、一番格好良いのはこのサドルオックスフォードだと思う。


【復刻版その3…ポロカントリー】
メインブランドのポロラルフローレンとは別にポロカントリーやポロスポーツ、ポロジーンズカンパニーにラグビーなど人気のサブブランドを有するラルフローレン社。2017年の50周年を機に旧タグの復刻から始まりポロカントリーやポロスポーツ、ハイテックシリーズなど次々に復刻、ラルフ好きの間で話題を呼んだ。

(12) 新旧顔合わせ
第一期のポロカントリー(1989~1992年)はポロラルフローレンのサブブランドとはいえネイティブやウェスタンを前面に打ち出したアイテムが中心だったがその分メインブランドとの相性は決して良くなかったと思う。復刻版のポロカントリーは独自色を薄めポロレーベルとの共存が図られているようだ。主力アイテムとの相性を考慮しているのだろう。


(13) 新旧タグの違い
旧タグと新タグの違い。良く見えると字の大きさや太さなどすぐに違いが分かるがそれは両者を比べて初めて分かること。一番の違いは旧タグの下部がREG. U.S.PATENT OFFICEなのに対して新タグ下部はREG. TRADEMARKになっているところ。もっとも新タグのポロカントリーも期間限定のため展開は終了、復刻版も今後希少になりそうだ。


(14) 旧ポロカントリー
旧ポロカントリー。メンズとレディスでタグを分けていたのが特徴。上がレディスもののラルフローレンカントリー、下がメンズのポロカントリーになる。90年代にいち早く中国にシフトしたラルフローレンは優れたニッターを多数擁する専用工場を構え、次々と凝ったパターンのニットをリリースしていった。この時代のアイテムは今見ても傑作が多い。

【参考資料】
アメリカンカントリー
ボストン郊外の小さな街。ポロカントリーのウェアが如何にも似合うカントリーハウスが点在する。メインストリートには玄関に星条旗を掲げた家が並び、まるでラルフローレンのカタログの中の世界みたいだ。木壁のペイントや錆びたトレーラーも良い味を出している。休日にはこの家の前に小さな市が立ち、採れたての野菜やフルーツが量り売りで買えた。


(15) 新ポロカントリー
こちらは新ポロカントリー。リアルアメリカンなデザインから華やかなカラーブロックやカモ柄にペイント加工、さらにハイテク素材を使用するなど今風のディテールに変更されている。ポロカントリーも期間限定だったようで数シーズン前にラインナップから外れ再び新ポロレーベルのタグに変わってしまった。


【参考資料:その1】
《パープルレーベル》
90年代まで時折見かけたコレクションラインはパープルのタグが特徴、上質なシルクやカシミア、コットンなどを用いたアイテムはレディスがメインとはいえ発色のよいイタリー製の大判スカーフやメンズの一部でも展開があった。その後1994年にパープルレーベルとして復刻、メンズ・レディスのフル展開と一気にアップグレードした。


①紫のタグが出発点
写真のシャツは上からコレクションライン、復刻版パープル初期英国製、現在に続くイタリー製のシャツになる。一番上の白ドレスシャツはパープルレーベルの前身であるコレクションライン。シンガポール製ながらシーアイランドコットンを使った極上の肌触りを味わえる。通常のタグを紫に変えただけのものだが存在感は抜群だった。


② テーラードの変遷
パープルレーベルは最初期がチェスターバリー(上2着)、その後セントアンドリュース(左)、さらにカルーゾ(右)とファクトリーを変えている。NYのポロショップではサロンのようなコーナーを設け、パーソナルオーダーも受けるなど発表時から特別感を醸し出していた。原宿のポロショップは今もそんな雰囲気がある。


③ 既成スーツの最高峰
初期のパープルレーベルスーツはラルフアイテムの中でも白眉的存在。服のロールスロイスと言われたチェスターバリーが請け負っていただけあって25年過ぎた今も別格の雰囲気を醸し出している。サビルロウのビスポークものと遜色のない英国調のクラシックスーツやジャケットとして個人的にはベストバイのアイテムだと感じる。


④ イタリア製への移行
英国チェスターバリーの倒産によって同じナンバー6(最高レベルの既製服工場)であるイタリアのセントアンドリュース(左)に工場を変更するも安定せず更にカルーゾ(中・右)へと再変更しつつ現在に至る。当時ロンドン郊外のビスターショッピングセンターのアウトレットにはチェスターバリーやセントアンドリュースの逸品が格安で並んでいたことを思い出す。


【復刻版その4…ポロスポーツ】
1992年発売のポロスポーツはアスレジャーの先駆け的存在であり、当時のフィットネスブームに乗って誕生したサブブランド。スポーツ愛好者よりスケートボーダーやストリート、ヒップホップ系に絶大な人気を得て30年経った今もLoLifeを中心に当時の服が売買されたりコレクションとして収集されたりしている。

(16) 新旧顔合わせ
左は1992年にスタートした初期ポロスポーツから1996年発売のアイテム。コットン100%のクラシックなラグビーシャツに時代を感じる。一方右は2019年に復刻した新世代のポロスポーツ。メッシュ素材のパーカは通気口の開いた最新のものを使用。両者を見比べると時代の流れと素材の進化を感じる。


(17) アメリカ製の旧ポロスポーツ
こちらは1997年のポロスポーツからアメリカ製のベースボールジャケット。パタゴニアと共に共同開発した新素材「シンチラ」が大ヒットするなど高機能なファブリックで定評のあるポーラーテック社のフリースを使用。最新のアメリカ製素材を使ってアメリカで縫製されたオールアメリカンメイドということで特にレアなアイテムだ。


(18) 旧ポロスポーツ1996年
こちらは1996年発売12M.YACHT CHALLENGEシリーズのラグビーシャツ。これ以前にCP RL-93と呼ばれるコレクションもあるが、そちらは1992年アメリカズカップのオフィシャルユニフォームサプライヤーとなったラルフローレン社がデザインしたもの。当時はヨットものが流行った時期でこのあたりは古着でも売れ筋のようだ。


(19) 新世代ポロスポーツ
こちらは新世代のポロスポーツ。ボーダーやストリート系、ヒップホップ系に人気を誇った旧ポロスポーツのパーカを新素材でリメイクしたような感じか。イエローとブルーのラインやブラックウォッチの身頃にプリントされたPOLO SPORT、ラグランスリーブのラインやハンドウォーマーなどディテールのてんこ盛りは他のブランドの追随を許さぬ迫力がある。


【参考資料:その2】
《 ポロジーンズ》
① アメリカ製かどうか…
昔のレザーパッチを復刻させたポロジーンズ。初代(下2本)はオーセンティックダンガリーズとMADE IN U.S.A.という文字が刻印されているが復刻版(上2本)ではオーセンティックデニムグッズとORIGINAL RL QUALITYに変更されている。90年代のアメリカ製を好むラルフマニアは多いようで古着市場でもアメリカ製は高値で売買されている。


② 新旧比較
復刻版とオリジナルの比較。復刻版では裾に向かってテーパードしているのに対してオリジナルの方はストレートに近いシルエット。ベルトループの幅の違いが目立つが、他にも復刻版はアウトシームが脇割り仕様なのに対してオリジナルは片倒し縫いになっているなど違いがある。特にアウトシームは履き込んで当たりが出てくると雰囲気が大きく変わる部分だ。


【復刻版その5…ブルックスブラザーズ】
1990年頃まで前ボタンが6つだったポロカラーシャツ(BDシャツの意)を7つボタンに変えたことで旧ブルックスファンが失望したという。本来前ボタンが7つあるはずが6つということで第1ボタンと第2ボタンの間隔が広いのが最大の特徴だ。第1ボタンを外すと衿のロールが美しくなるからという説もある。

(20) 前ボタン6つ掛け
2010年代に日本サイドからのリクエストで復刻版6ボタンが復活。写真はジャケット下でダブつかないようエクストラスリム版をチョイスしたもの。試しに第1ボタンを外してみたがロールは変わらず首下が出過ぎて見栄えが悪い。オリジナルが前6つボタンだったのは単に数が少ないほど縫製時間の短縮やコスト削減できるためじゃないかと邪推したくなる。


(21) 新旧比較
日本で限定復刻した6つボタンと同じ時期にアメリカから輸入した通常の7つボタンのシャツを比較してみた。第1ボタンと第2ボタンの差は2㎝ほどある。僅かの差だが第1ボタンを外してジャケットを羽織ると7つボタンの方が断然格好よく見える。寧ろノータイ時に首下がだらしなくなるので7つボタンに変更したとみるべきか…。


【参考資料】
① オウンメイク
日本からのリクエストで生まれた6ボタンの評判を受けてアメリカ本国ではさらに凝ったオウンメイク仕様をリリース。特にシャツは前ボタン6つに加え、通常よりも手間のかかるスプリットヨークなど本格的なディテールを備えていた。写真はロングスリーブのプルオーバー。前立てが途中までしかないのでボタン数も5個になる


② バックボタンとロッカーループ
オウンメイクBDの特徴はスプリットヨークのみならずロッカーループや襟後ろのバックボタンなどアイビーファンにはたまらないディテールをフルに備えていたところ。恐らく当時上級ラインのブラックフリースのデザイナーだったトムブラウンの影響が多いと思う。ブレザーのセンターフックベントを見るとかなりのアイビーマニアだと思ったものだ。


【復刻版その6…レッドウィング】
レッドウィングも復刻版の多いブランド。何かと話題に上がるのがタン内側に縫い付けられた犬タグだ。四角の刺繍タグや半円の刺繍タグなど様々、通常の赤羽タグとの違いがマニアの心をくすぐるらしい。また革の素材違いや箱の違いなど細かく再現するあたりレッドウィングの復刻版はレベルが高いと思う。

(22) 2018年復刻#8877
レッドウィングのベストセラーにして一番シャフトの長い#877はいつかは欲しいブーツの筆頭だった。正式名は8インチCLASSIC MOCで茶色のオロ「レガシー」が定番色だが、96年復刻の#877は本来のアイリッシュセッター(犬)に近いオロラセットが使われていた。それを探していたところ手に入れたのが2018年に再復刻した#8877だった。


(23) 前作との比較(その1)
1996年製の赤茶877を詳しく紹介している赤い羽根ブログさんから写真をお借りして2018年復刻版と比べてみた。1996年の赤茶877より赤みの強い2018年の復刻版8877はオロラセット「ポーテージ」を採用しているとのこと。モックトゥのステッチは1996年の方が細めで繊細、2018年物は糸が太くて目立つ。鳩目横の黒ステッチも赤茶877の方が間隔が狭く締まってみえる。


(24) 前作との比較(その2)
前回の復刻版(上)は半円形の犬タグだが今回の復刻版ではさらに昔の四角タグが付けられている。こうした細かな違いが愛好者の心をくすぐるのかレッドウイングだけで何十足も所有するエキスパートもいる。ざっと調べただけでも1950年代に発売されたアイリッシュセッターに付けられたタグは10種類以上あるようでマニアならフルコンプしたいと思う気持ちも湧くだろう。


(25) 履いてみた図(その1)
靴を履いたら夜寝るまで脱がないアメリカと違って脱ぎ履きの多い日本では丈が長くて全鳩目のブーツは非実用的。紐を通すのも大変で履くのに時間がかかる。日本でのレッドウイングの売れ筋は短靴のワークオックスフォードや6インチどまりじゃないだろうか。それでもシャフトの長い方を選ぶのか…と問われるとロングブーツ好きとしては返答に困る。


(26) 履いてみた図(その2)
ロールアップしたデニムから覗く丈の長いブーツ。ボストン郊外の家は周囲を自然に囲まれ隣家までかなりの距離があるし、近所のグロッサリーに焼き立てのパンを買いに行くのもブッシュを抜ける必要がある。そんな時はスニーカーじゃまるでだめでブーツが必需品だ。因みに新聞を買いに行くなら車、郵便物は局留めのPo.Boxと日本とは全く違う…


【参考資料】
庭を横切るワイルドターキー
庭をワイルドターキーがゆっくりと横切る様子。自然が豊かな場所では珍しくないそうだ。背景は深い森が広がり隣の家まではかなりの距離がある。玄関にティンバーランドのイエローブーツやL.L.Beanのハンティングブーツが並ぶのも、レッドウィングの長尺ブーツがベストセラーなのも頷ける。


【参考資料】
田舎のアメリカ
建国記念日からそお遠くない訪問だったので星条旗が掲げられていたのかはたまた日常か…電信柱のある通りは日本と似ていなくもない。道路脇から伸びる側道はほぼ未舗装の行き止まり。雨が降った後は大きな水溜まりもある。良い靴を履く機会はまずないだろうな…と想像がつくと思う。


今回の復刻版は全てアメリカ製品。試しに英国ものを調べるとチャーチスが名ラスト73番の靴を限定復刻させたらしい。フランスでもエルメスやルイヴィトンが復刻版を出しているとのこと。日本では懐かしのVAN REAGALが10年ぶりに復刻されたようだ。ファッション業界はもとより電鉄系の復刻カラー車両やフード業界の復刻メニューなど大盛り上がりらしい。


復刻版を買う心理とは…①オリジナルを知る世代には懐かしさ、知らない世代にはビンテージ感が得られる点②復刻版はそれだけ価値がある点③復刻版が限定的である点…が挙げられる。一方復刻版を出すメリットは…④過去のヒット作だけに失敗しない⑤限定要素が高いので高額でも売れる⑥話題になることで新顧客を獲得できる…といった旨味があるとのこと。

復刻版に弱い自分は見事①~⑥に嵌ってしまったようだ。

By Jun@Room Style Store