フィルソンでカスタム | Room Style Store

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2023/10/08 21:18


中目黒にあるフィルソンTOKYO825日~93日まで開催していた先物受注会&パッチカスタムに参加してきた。パッチカスタムの様子は当ブログ「どうせ持つなら最上を」でも既に紹介済み今回は2度目の参加ということになる。一足先に秋冬物のチェックもできるので一石二鳥と期待も高まる。

生憎この日も猛暑の東京。秋冬物とは真逆の半袖短パン姿で待ち合わせ場所のフィルソン中目黒へと急いだ。程なく現れた友も示し合わせたかのような半袖短パン姿に驚く。服飾繋がりとはいえお互い暑さに勝てなかったようだ。久々の再会を懐かしみつつパッチカスタムを楽しんだのは言うまでもない。

そこで今回はフィルソンTOKYOの名物イベント、パッチカスタムの魅力第2弾をお届けしたい。

※扉写真はフィルソンTOKYOのショーウインドウ

(1) パッチカスタム再び
見慣れた看板が店舗の中ほどに立てかけられている。前回同様パッチカスタム用のデスクやミシンが並ぶ特設コーナーだ。早期受注会も兼ねているのでドリンクサービスも豊富、手前にある缶ビール保冷用カバーはフィルソンのロゴ入り記念グッズらしい。右には新入荷のパッチが並んでいた。

(2) 新着パッチ(その1)
新しく入ったパッチはフィッシングの絵柄が多い。アングラーならまだしも当方は単なるアウトドア好き。釣り人でもないのにフィッシングのパッチを貼るのはおこがましいか。中央に見えるのが前回も紹介した手縫いのアメリカ製大型パッチ。チェーンステッチで仕上げたトラウトが美しい。

(3) 缶バッジ
アイテムをカスタマイズするのに重宝する缶バッジ。特定の場所に縫い付けるパッチと違って取り外しも交換もお手軽なのが良い。特に前回のパッチカスタムイベントでノベルティ用に配られたオリジナルのミニ缶バッジが重宝している。並べられていたのはやや大きめの缶バッジのようだ。

(3) ビンテージパッチ
こちらが前回から増えた新入荷のパッチ。比較的新しいのだろうか発色も綺麗で縁も波打っていない。その分お値段も高め。やはりフィッシングをモチーフにしたものが多い。フィルソンの定番品「フィッシングベスト」にピッタリな感じか釣り人ではないが「これは!」と思うモノを探していく

(4) カスタム例(その1)
こちらはパッチカスタムのサンプル。カーキ色のリュックはファストファッションのユニクロからスポーツブランドまで何処も手がける定番品、パッチカスタムで自分仕様にすると見栄えもアップ、愛着もより湧いてくる。ウェアの次はバッグ類のカスタムにもチャレンジしたくなってきた。

(5) カスタム例(その2)
こちらもバッグのパッチカスタム例。ティンクロス(オイルドクロス)のバッグだろうか、フィルソンのロゴ入りパッチが良い味を出している。せっかくフィルソンでカスタマイズするのだから何処かにフィルソンの名が欲しい。ビンテージパッチも良いが次回はフィルソン純正パッチの充実を期待したい。

(6) カスタム例(その3)
こちらは友人のマッキノウウールライナー。今季ものにもあるベースボールジャケットタイプだがこちらはアメリカ製。ビンテージのパッチは古着から剥がす段階で端が捲れているがミシンで縁を上手く縫い付けるようだ。テーマカラーをオレンジに絞って探し出したバッチを仮に置いているところ。


(7) マイカスタム(その1)
こちらはマイベスト。前回のカスタム時に残しておいた余白にパッチを追加しているところ。今まで付けたパッチと色や形のバランスをとって新たにパッチを選んだ。その後仮止めしていよいよ八方ミシンの出番、ハンドルをゆっくり手で回しながら方向を変えてパッチを縫い付けていく。

(8) マイカスタム(その2)
パッチが円や四角など単純な形ならば縫うのもスムーズだが写真のように盾の形をしたパッチは縫うのも大変そうだ。アメリカの道路標識にも似た形はシールドシェイプと言うそうだ。特に難しそうなのが端の部分。いざ縫ってみたものの上手く収まらなかったのか二度ほどやり直していた。

【参考資料①】
〜前回までのカスタム具合〜
こちらがパッチカスタム初参加後のマッキノウベスト。下に2列の空きスペースは次のイベント用に残しておいた部分。前回はイベント初日の土曜日に加えて一気に10個も注文ということで後日配送でベストを受け取ったが今回は平日の参加でパッチ数も4その場で縫い付けて持ち帰ることができた。

(9) 今回のカスタマイズ
こちらが今回カスタマイズしたベストの写真。下2列分に4つ追加したがパッチのシェイプは全て違えている。色と形にこだわって選んだパッチはどれも納得の仕上げだ。因みにベースのマッキノウベストも前回は2万円代だったが今季ものは30,800円。それでもアメリカ製で24ozの肉厚なウールベストは他にはない。

(10) ビンテージピンバッジ(その1)
こちらも新しく仕入れたというビンテージのピンバッジ。缶バッジとは質感が違うのでつい触手が伸びてしまう。帽子の横が王道だろうがベストに付けるのも悪くない。せっかくだからいくつか買ってみようと品定めすると結構迷う時間があっという間に過ぎてベストの加工は完了していた。

(12) ピンバッジ拡大写真
持ち主がヨーロッパ旅行に出かけた際に買い集めたものだろうかドイツ国旗やフランス国旗が描かれたものが多い。スイスの国花エーデルワイスをモチーフにしたものもある。ショップスタッフは「オーナーはドイツ系の方では?」と推測していた。ピッケルや登山靴のピンバッジに心惹かれる。

(13) ピンズの付いたフロント
マッキノウベストの左ポケットはステッチでスロット3つに仕切られている。使い勝手が悪いと感じるユーザーは仕切りの縫い糸を外してフルオープンにカスタマイズするとか。そうすれば好きなパッチを縫い付けることもできるが一度外すと元に戻すのも大変なのでスロット部分にバッジ(ピン&缶)を付けてみた。

【参考資料②】
〜凝ったピン〜
今回買ったピンバッジの拡大図。こちらはアメリカ西海岸ワシントン州のレヴンワース土産のバッジだろう。フィルソン創業の地シアトルから車で2時間、ドイツ風の街並みが人気のこの街はプレッツェルやソーセージにビールが人気だという。バッジに付いた緑色のチロルハットが歩く度に揺れるのが可愛らしい。

【参考資料③】
〜シンプルなピン〜
こちらも今回買ったピンバッジの拡大図。バラの花を模したピンバッジはシアトルのあるワシントン州と南に隣接するオレゴン州との州境に近いポートランド土産だろう。アメリカで最も肥沃な農業地域で果樹園や日本庭園とともに有名な国際バラ試験農園があるポートランドは「バラの街」と呼ばれているとのこと。

(14) フライの見本
釣り用のアイテムも扱うフィルソン。こちらはフライやルアーを仕舞うケースだろうか。フライフィッシング好きな知り合いに聞くと釣ること自体もさることながらフライを自作するのがまた楽しいとか。ルアーフィッシング通の友人もやはり木材を加工して自作したルアーで釣るのが醍醐味だという。

(15) 受注会
さてここからは先物受注会の様子。今季秋冬ものの目玉はずばりリミテッドエディションもの。昨年は125周年記念のマッキノウクルーザーで一人盛り上がったが今季も限定品有りと聞くと心がざわつく。おかげでパッチカスタムの加工中から店内をうろうろ端からサンプル品を見て回った。

(16) 気になるアイテム①
こちらは定番のマッキノウクルーザーのブラック&ホワイトバージョン。思わず予約したくなるがパリとロンドンで散在したばかりなので我慢我慢。それにしても定番の赤×黒以外に青×黒や緑×黒、さらに今回の白×黒と4パターン出揃うとつい「コンプリート」したくなる。因みに写真のサンプルは旧製品とのこと。

(17) 気になるアイテム②
もう一点気になったのがこちらのショールカラーカーディガン。RRLだとコットンが多いがフィルソンは厚手のウール生地。マッキノウクロスより軽い着心地とはいえ厳冬期でも十分暖かそうだ。縫製はイタリア製とのこと。昔展開されていた「フィルソンイタリア」を思い起こさせる。

(18) 気になるアイテム③
こちらはラバーブーツ。米国はボストンに本社のあるマックブーツと契約を結んだフォアマンが日本で展開する「エクストラタフ」だ。船乗りや漁師向けに防滑機能を備えた履き心地の良いブーツとのこと。何でも愛称が「アラスカンスニーカー」だとか。フィルソンジャパンの親会社が輸入販売するらしい。

(19) 気になるアイテム④
こちらは定番の赤黒バッファローチェック使ったウールパッカーハット。耳当て付きのキャップを持っているのにハットタイプにも心が動いてしまう。ネットで検索すると無地ものはあれどチェックは未発売目下公式オンラインショップにもアップされていないので新作なのだろうか入荷が待ち遠しい。

(20) 気になるアイテム⑤
こちらはティンクロスパッカーハット。バブアーよりヘビーな14ozのオイルクロスを用いている。商品説明によれば「長年の使用にも耐えられる汗留めのコットンテープや通気性を考え両サイドに4つずつ開けた鳩目穴など高い機能を備えており、季節を問わず使用できる帽子」とのこと。

(21) ロングスリーブ
当日は真夏日ということでつい見逃していたがよく見ると長袖アイテムも並んでいた。スウェットやカモ柄シャツにチェックのネルシャツなど田舎暮らしにピッタリだ。写真中ほどのイラスト入り長袖Tシャツはインスタの公式アカウントやオンラインショップでも新作入荷品として紹介されている。

(22) ウィスキー
店内に飾られていたフィルソンネームのウィスキー。どうやらフィルソン創業の地ワシントンのシアトルに本拠地を置く蒸留所で作られたものらしくダブルネームになっている。ラベルの名前「ウェストランド」で検索するとオリジナルのウィスキーならば国内のネットショップで購入可能なようだ。

(23) 店内
フィルソン中目黒はコンパクトながら見どころ満載。パッチカスタムで来店しパッチを選んで配置を決めミシンによる加工店内を見て回る完成品を持ち帰るこの間長居しているはずなのにあっという間に時間が過ぎる。途中入ってくるお客さんもフィルソンをよく知る人が多いようだ。

(24) 店の入り口
通いなれたフィルソン中目黒の入り口。マッキノウクルーザーで知ったフィルソンだが何度か出入りするうちにタフなラゲッジやTシャツ類、ティンクロスの衣類など目を引くアイテムが色々と見つかる。何よりパッチカスタムが面白い。他のブランドには見られないユニークなイベントは満足度が高い。

パッチカスタムの作業中友人が「フィルソンって昔こんなに商品ありましたっけ?」と聞くと「作業服からアパレルブランドへと事業を拡大したためでは」とスタッフが話していた。確かに90年代のフィルソンはまだまだアウトドア専門店の色合いが濃く、スモーキーベアーのキャラクターなんてなかったと思う。

せっかくフィルソンが進化しているのに手持ちは24ozのヘビーなマッキノウシリーズばかり。メイドインUSAに憧れた頃を今も引きずっている。受注会で見た「白×黒マッキノウクルーザー」だって一度は我慢したはずなのに「やっぱり良いなぁ」と公式サイトで頻繁にチェックする始末…歳をとると頑固でいけない。

By Jun@Room Style Store