冬の買い増し(着用編) | Room Style Store

Blog

2024/02/18 07:59


ウインターセール中にゲットしたアイテムは既に当ブログ冬の買い増し(購入編)で紹介済み。ならば使い心地を試そうと週末の高速を信州へ向かった。混雑する三連休に敢えて行くことも無いよな…と思いつつも前の週の大雪で信州の山小屋も被害がないか気になる。ものはついでと買い増し品を積み込んで出発した。

高速を降りると生活道路は除雪済みだが裏道は雪が残っている。隣人によれば「大雪大変でした…」とのこと。雪に慣れっこの地元民も驚いたらしい。幸い山小屋は一面銀世界、倒木もないようだ。轍のない敷地を分け入ると車の底が雪面をガリガリ擦る音が聞こえてくる。雪が溶けては凍ってを繰り返したようだ。

何はともあれ荷物を下ろして早速試着してみた。ということで今回は冬の買い増し(着用編)を紹介してみたい。

※扉写真は冬の買い増しデニム

【ワークシャツ】
(1) 洗いをかける
フリマで購入したシャンブレーのワークシャツを洗って軽くアイロン掛けしたものを持参。木の枝にかけて日なたで撮影してみる。コーンデニム社の生地と聞いただけでなんだかワクワクしてくる根っからのアメカジ好き。フラップや前立て、襟先のパッカリングが如何にもワークシャツらしい。

(2) シャンブレーかダンガリーか…
ワークシャツの素材はシャンブレーやダンガリーが定番。シャンブレーで米国製のワークシャツを検索すれどヒットせず。ならばとダンガリーにしても結果は同じ。ようは米国製が絶滅危惧種ということか。因みにシャンブレーはオックス生地と同じ平織りでダンガリーはデニムと同じ綾織り…似て非なる生地だ。

(3) デニムジャケットと合わせる
雪の度に倒木の危険あり…の木の下で。デニムオンデニムだと見た目はまだしも着心地はもっさりしがち。だがシャンブレーシャツなら動きは機敏…間にカウチンベストを挟んでも問題なし。かつてシャンブレーシャツが作業着として定着したことから労働者をブルーカラーと呼ぶようになった由緒ある仕事着なのだ。

(4) 着心地
ワークスシャツにありがちな身頃のだぶつきもなくピンと立った台襟はバンダナの収まりが良い。あまりの出来の良さにもう1枚欲しくなってデッド品でもないか?とあれこれ検索したが全くヒットせず。2004年までの社名「コーンミルズ社」の生地を使用…とあるのでもしや本当に当時の製品だったりして。

(5) リミテッドデニム
お次は買い増しした3本のパンツから限定生産の尾錠付きデニム。ここ数シーズンRRLの限定版はグリーンやアイボリーに今回のブラウン(RRLではオリーブと表記)とインディゴ以外の色目が多い。もちろん生地は毎回お馴染みの日本産セルビッジデニム。12oz~15ozの比較的軽い生地を採用している。

(6) カウチンと…
デニムの色目と相性のいいカウチンセーター。知人によれば我が山小屋はアメリカンスタイルが似合うそうだ。たまにはツイードジャケットにウールタイを…なんて思うがデニムとセーターで事足りてしまう。ということで田舎のクローゼットにはジャケットもネクタイもウールパンツも革靴もなし。

(7) ネイティブ柄と…
こちらは春夏ものとはいえずっしり重たい生地のインディゴブランケットカーディガンとのコンビ。中に着込んだワークシャツと合わせてオールRRLを着てみた。レングスが32インチじゃ長いけれど「サンフォライズ加工というわりに洗うとかなり縮みます」と忠告してくれるスタッフの勧めで購入。もう少し足が長ければ…。

(8) 合わせたブーツ
アルフレッドサージェント特製コマンドブーツ。ラルフによる別注品だ。2012年フランスのBOWEN傘下になるもコロナ禍で会社を清算したアルフレッドサージェントだがポールサージェントとして復活。公式サイトを見ると型数は22と少ないがアルフレッド時代と同じく本場英国靴を適正価格で提供している。

【ワークパンツ】
(9) オーバーオール?
お次はストライプ柄のワークパンツ。10ozのインディゴ生地はリンス加工のおかげで軽くて肌触り良し。毎日履きたいくらい快適だ。RRLではこの手のパンツをオーバーオールと表記するが、それって確か胸当てと肩紐の付いたサロペットによく似たパンツのことじゃないの…と思い辞書で調べるも正解は見つからず。

(10) シルエット
RRLのクラシックフィットは尻ぐりがきつすぎず、かといってダブつかないところが優れもの。横から撮影した写真を載せてみたが尻から裾に向かってストンとパンツが落ちてくれる。おかげでももの太さや足の短さが目立たず上手くカバーしてくれる。売れ行きも好評なようでオンラインでは完売だった。

(11) リーバイスとのタッグ
ワークシャツからネイティブ柄のウールブランケットシャツに着替えてさらにリーバイスのデニムジャケット2ndタイプを羽織ってみた。足元もレッドウィングからホワイツのセミドレスに交換。ビスポークシューズを何十足も履いてきたがホワイツのブーツには田舎でも都会でも毎日履きたくなる魅力がある。

(12) セミドレス
履いた後ブラシでウェルト部分の雪を落として屋外で撮影。家畜用の革の中では吟面の強度が高く「水牛」の名のとおり耐水性が高いバッファローレザーを採用。目下一番のお気に入りブーツだけあって踵のラバーも順調に減ってきている。ハンドソーンゆえか深雪の場面ではウェルト部分から水が染み込みやすい。

【キャンバスパンツ】
(13) 生地感
まとめ買いのパンツ最後を飾るのはパラフィン加工されたキャンバスパンツ。左足フロントに付いた片ポケットが絶妙なアクセントになっている。何度も書いているがポケットは男性用衣料で標準化された経緯がある。シェラデザイン然りフィルソン然り…ポケットの多い服に惹かれる男性が多いのは仕方ない。

(14) パンツのライン
見た目はすっきりとしているが膝は生地を2枚重ねたダブルニー仕様。右太腿部分裏側には隠しポケットまであってしかも全てフラップ&スナップボタン仕様、お陰で手袋をしていても開け閉めしやすい。ワークパンツとしての機能は十分、見た目もお洒落。フィルソン流に言うなら「森の住人のドレスパンツ」か。

(15) デニムジャケットと
デニムジャケットとワークパンツの組み合わせ。チノパンを思わせるシルエットにすっきりとした腰回りやプレーンなフロントと程よい股上、なにより絶妙なレングスはブーツでも短靴でも様になる。オンラインストアで早々と売り切れになったのも納得の出来だ。将来古着になっても需要は多いと思う。

(16) レッドウイング#8166
購入後一度も交換していないトラクションクレープソール。すり減った部分がミッドソールに達する前に取り換えるのが目安…とのことだが自分の歩き方が悪いせいで片減りしてしまう。後ろから見ると格好悪いので早めにソールを交換しようか検討中。詳細は後日追って当ブログで紹介してみたい。

【レトロソックス】
最後のレトロソックスは流石に雪深い信州では厳しいので東京で撮影…
(17) 90sオールスターHI
90年代初期のアメリカ製コンバースハイカットとレトロソックスのコンビ。当時ローカットは既に完売。売れ残りのハイカットをセールで青白2足まとめ買いしたうちの1足。あの時もっと大量にまとめ買いしておけばと思う。レトロソックスの方は靴の赤ラインに合わせてクリムゾンレッド入りをチョイス。

(18) オールスター2000
続いてコンバースのアメリカ製最終モデル、ミレニアムの年に限定販売したオールスター2000とレトロソックスの組み合わせ。赤いキャンバス地にぴったりなトリコロールのソックスを選んでみた。こうなるとショーツもチャンピオンの9オンステリーアメリカ製の「霜降りグレー」と合わせたくなる。

(19) Opie Way
お次はガーランドシャツのあるノースキャロライナでアメリカ製スニーカーに拘るマイクロブランドOpie Wayのハイカット。地元のミリタリーショップで手に入れた軍放出ものの生地を使って作られたスニーカーはアイレット数は多いが格好良さはコンバース以上。レトロソックスはグリーンのライン入りをセレクト。

(20) CT70
最後はアメリカ本国で展開されるコンバースCT70とレトロソックスの組み合わせ。CT70は昔のデザインを踏襲しつつナイキのテクノロジー満載のインソールが肝。履き心地は日本のコンバースとは全くの別物にして製造は安定のベトナム製。レトロソックスはオレンジと相性のいいグリーン&イエローをイン。

アメリカでは1月の小売売上高は0.8%減、経済を支えてきた個人消費の動向が今後の焦点になりそうとNHKは伝えている。一方日本の1月小売業販売額は前年同月比6.3%増と一見好調だがインバウンドと飲食料品の価格上昇が寄与しているとのこと。気になるデパートの売上は昨年同月より14.4%の伸びだったそうだ。

とはいえ馴染みのデパートを訪れても買い物客で賑わっているという実感はない。暖冬で衣類の売上は伸びず個人消費は2四半期連続でマイナスだった。加えてエルニーニョ現象の長期化で2024年の夏も高温が続くらしい。これから始まる「長い夏」にどんな服を並べるかショップも頭を悩ませてると報道されていた。

果たして買い増ししたくなる商品がどれだけ並ぶか…春はすぐそこまで来ている。

By Jun@Room Style Store