2023/01/30 15:49

一方冬のセールが終わり早くも春物が出始めたショップをのぞくとなぜか心がうきうきしてくる。せっかくドレスシャツとネクタイから解放されたのにハイネックのセーターやフード付きのパーカにマフラーと窮屈な思いをしてきた冬の日々も終わりが近い。少々気が早いが首下すっきりの軽いスウェットに目が向く。
そこで今回は春一番に着たいアメリカ製のスウェットを紹介してみたい。
※写真はアメリカ製のスウェットシャツ
【Champion】
(1) 9オンス テリーフリース

まずはスウェット界のビッグネーム、チャンピオンの定番グレーのスウェットから。マイ定番のアメリカ製リバースウィーブはそろそろ仕舞って春らしい軽量かつクラシックな9ozテリーフリースを購入。裏起毛のボディは肌触りもよく着心地も良好。残念ながら無地しかないので何とかしてカスタマイズできないものかと計画中だ。
(2) Vガゼット(その1)

(3) Vガゼット(その2)

(4) ビンテージのVガゼット

こちらはラッセルアスレチックのビンテージもの。三角形の布を重ねた「貼り付けタイプ」で汗留め用らしい。上のチャンピオンは「はめ込みタイプ」で伸縮補強用と見た目は似ているVガゼットも用途に応じて作りが違うなど結構マニアックな世界だ。因みに近頃人気のビンテージレプリカのスウェットは殆どはめ込み式のようだ。
(5) リバースウィーブとの比較

(6) 着こなし

スウェットといえばアメカジ…どうせなら上から下まで全てオールアメリカンメイドで…と思ったがこれが中々難しい。昔の服を引っ張り出さないと成立しないほどメイドインUSAものが減っている。90年代のLLビーンBDとRRL、コンバースとグローブレザーのベルトにオーガニックコットンのラグソックスは全てアメリカ製。
(7) 着てみる

Lサイズながら着慣れたパターンのテリーフリース。それもそのはずアメリカ企画ではなく日本企画のサイズとのこと。胸元にロゴのないシンプルなスウェットだけにVガゼットが目立つ。下にシャツを着るなら無地は厳禁チェックに限る。この後スウェットを脱いだらシャツに裏起毛の綿糸が付いた。何回か洗濯して馴染ませる必要がありそうだ。
【VELVA SHEEN】
(8) カレッジ御用達

(9) ラインナップ

ショップサイトの写真をお借りして掲載。どれもビンテージテイスト溢れる出来栄えだが着古したような雰囲気が一番出ているのが手前のオートミールだろうか。グレーとクリームの糸をミックスさせてメランジ調に仕上げているせいか、買った時から日焼けして色褪せたような生地の雰囲気が出ている。
(10) 両Vガゼット

(11) プリント部分

(12) RRLと比べてみる

(13) 着こなし

(14) 着てみる

ラグラン袖ながら身頃は細身、Lサイズなのにジャストだ。もしやチャンピオン同様こちらも日本企画か?首回りが広いのでシャツ襟を外に出してみた。「襟だしスタイル」と言うらしい。ところでラグラン袖の由来はと調べたらウォータールーの戦いで右腕を失ったラグラン男爵がクリミア戦争で負傷した兵のために考案したものだとか。
【MIXTA】
(15) ロサンゼルス発

(16) こだわりのコットン

(17) セットインスリーブ

(18) レター部分

イラストのベアやレター部分を横から見ると文字が立体的になっているのが分かると思う。なんでもフロッキープリントと呼ばれ、図柄部分に細かく切った繊維を静電気によって植毛していく方法だそうな。プリントより手間は掛かるが存在感はかなりのもの、カレッジプリントでよく使われるとのこと。
(19) 素材と縫製

毎シーズン人気の動物シリーズということでこちらはヨセミテのベアがモチーフ。首部分は身頃を両側から挟むバインダーネック製法。裏面にロック付けのような出っ張りがないので肌触りも快適だ。袖先や裾は針抜きリブを採用、普通のゴム編みより横方向の伸びが多くなるとのこと。
(20) 着こなし

スウェットといえばデニムと同じくチノパンとも相性良し。それも今時のスリムフィットよりワタリの広いミリタリーチノが気分だ。アメリカ製を絶やさぬシップスのバリーブリッケンのチノパンツとギットマンのBD、久々のアメリカ製トップサイダーに90年代ポロのラグソックスとコットンベルト、もちろん全てアメリカ製だ。
(21) 着てみる

同じセットインスリーブでもチャンピオンより袖ぐりはきつめで肩幅は大きめなので脇下から肩にかけて生地が余ってしまう。このあたりは日本人のパターンを熟知したチャンピオンに一日の長あり。袖と身頃下のリブ編みはどちらも長めで畝がくっきり出ている。これが”針抜きリブ”か…。
(22) 足元

久々のアメリカ製デッキシューズ。しかも元祖トップサイダーのものだ。既に自社工場をアメリカ国外に移転したトップサイダーがメイン州のファクトリーに別注して実現したもの。踝で弛ませるのがお約束のラグソックスと合わせれば何やら80年代のポロの広告のようだ。
【参考資料】
ポロの広告

ラグソックスや登山用のブートソックスをクシャクシャに弛ませてモカシンやデッキスニーカーと合わせるのがラルフ流。上の広告なんて今見ても格好いい。90年代に入ると時々やっていたラルフのファミリーセールに女子高生が押しかけ袋いっぱいにブートソックスを買ってルーズソックスファッションに取り入れていたのを思い出す。
最近は80年代の古着が現行品より高値で売られるなどビンテージデニムの時にも似た盛り上がりぶりだ。VAN世代にはお馴染みのYALEやHARVARDといったアイビーリーグ校だけでなく全米各地のカレッジネーム入りスウェット類が人気らしい。ただ卒業生でもないのにカレッジものを着るのはどうも気が引ける。
一方でアメフトやバスケットなどスポーツ系ならチームファンということで問題なし。NBAやMLBのチームロゴ入りスウェットはかなり恰好良いしナショナルパークやステート(州)といったご当地もののデザインも秀逸だ。人と違ったお洒落を楽しむ若い世代の間でビンテージスウェットがブームなのも良く分かる。
同じビンテージでもデニムより手頃なスウェット、春になったら試しに買ってみようか…レプリカものを試着するうちになんだかそんな気分になってきた…。
By Jun@Room Style Store