2025/01/06 07:27
有料サイトCODOCに開設した個人売買サイトプレシャスルーム(Precious Room)への商品登録もいよいよ第3弾。第1弾はトップコート、第2弾がスーツやジャケットなどのテーラードもの、そして今回がカジュアルものになる。アウターやレザーものからBDシャツやニットにグローブまでとあれこれ用意してみた。
それにしても輸入品の値上がりに驚く。オールデンのプレーントウは20万円、デンツのカシミアライニングペッカリー手袋が14万に迫る勢いだ。新古品や中古品、古着の値付けの参考にしようと現行価格を調べたがこれ程とは…しかも各ブランドが自前でリユース品の販売を始めているがこれまた強気の値付けだ。
詳細は追ってCODOCサイトに掲載予定だが今回は第3弾のラインナップ(前篇)を紹介してみたい。
※扉写真は第3弾カジュアル編のアイテム
[レザーアイテム]
《#01 スエードベスト》
(1) 旧RRLより

(2) 後身頃

後身頃はアクリルが70%でウールが30%のニット。初期RRLに見られたゆったりとしたシルエットが持ち味だ。このオーバーサイズ感が意に反してストリートファッションに取り入れられたことで初期RRLは5年で終了。今風なサイズ感を取り入れるなどコンセプトを変えて復活するまで3年間の休止状態が続いた。
(3) ディテール①

レンズ型の足つきナットボタンは表面にマーブル模様の入ったもの。ラルフローレンがボタンに拘るのは有名な話だがなるほどネットで検索しても似たものは見つからない。恐らくは特注だろう。しかもボタンが引っ掛かって身頃が裂けないよう裏側に革ボタンを配し、両方を手仕事で縫い付けている。
(4) ディテール②

前身頃の内側に貼られたストライプ柄の裏地。ジャケットの袖裏にも見られるラルフローレンらしいレトロな柄だ。フラップの付いた両ポケットはフェイクではなくリアル。両胸の箱ポケット共々「ものを入れる」という機能を確保している。RRLは毎年レザーアイテムをコレクションに加えており特に人気が高い。
《#02 ライダースジャケット》
(5) シングルライダース

(6) ディテール①

両胸の水平ポケットに身頃の斜めポケットが単調になりがちなライダースの外観を華やかにしている。手袋をはめたままジッパーの開け閉めができるよう引き手が大判だったりリング付きだったりあるいは革紐付きだったりと抜かりはない。街着ではなく実際バイクに乗れば実用性の高さを感じるだろう。
(7) ディテール②

両脇にはサイドアジャスターが付いていて胴を絞って着ることも可能だ。また背中心にはアクションプリーツが設けられているのでバイクに乗る際「前傾姿勢」になっても袖が引っ張られることもない。身頃内側にはインナーポケットがありシルバーのスナップボタンが付いているが使うことはあまりなさそうだ。
《#03 ボマージャケット》
(8) ハイブリッド

ポロラルフローレン創立50周年翌年の秋冬ものの目玉がこのハイブリッドボマーだった。ポロショップにはSML各1点しか入荷しなかったと思う。当時パープルレーベル越えの高価な革ジャンだったが最近ebay内のストアMR.RALEIGHSで出品されていた。4295㌦(638,000円)と驚きの価格だったが完売したようだ。
(9) ディテール①

まずは背面から。中央の大ぶりなパッチはプリントではなく刺繍によるもの。これだけでも凝った作りを実感するだろう。白いペンキで描かれた山のイラストやPRLの文字はステンシル技法を用いているような仕上がり。フェイクファーの付いたフードを取り外すとB-3タイプのボマージャケットに早変わりする。
(10) ディテール②

お次は前面と袖をチェック。エイジング加工で柔らかくなった袖筒にパッチを貼ることで着心地がスポイルされないようハンドペイント(風)のイラストを左右別々に7種類も描き入れている。両ポケットにはパッチ、右胸には布製の星条旗、左チェストにロッククライマーのイラストを書き入れるなど凝りに凝りまくっている。
(11) ebayでの売値

紹介済のebay掲載情報。アメリカはこの5年で1.25%・4.68%・7.99%・4.13%・2.99%と物価上昇している。掛けると1.2275即ち22.75%の物価上昇という訳だ。このジャケットも3,600㌦×1.2275≒4,419㌦になる。セラー(売り手)としても物価上昇から適正と判断したのだろう。既に掲載終了なので売り切れか或いは出品を止めたか…。
《#04 アワードジャケット》
(12) ポロタイガー

こちらは2018年の50周年記念に発売されたアワードジャケット。ポロタイガーと名付けられたシリーズは中国マーケットを意識したもの。実際中国では龍と遂にして権力や威厳の象徴となっている。2018年はトランプ大統領の政権下で米中経済対立が始まった頃。「機を見るに敏」なラルフローレンらしいマーケット対策だ。
(13) ディテール①

スタジャンといえばお約束のレターパッチ。こちらはポロのPが縫い付けられている。袖筒(革)部分にはグラフィック(落書き)やステンシル(風)文字が加わり華やかな外観だ。リブ編みの袖(と襟)は折り返して着るオーセンティックなタイプ、ディテールに抜かりはない。日本でも虎は縁起物、タイガースファンや寅年生まれの人に喜ばれそうだ。
(14) ディテール②

このところレザーアイテムはインド製が多い。以前も書いたがインドは鞣し産業が盛んだそうな。先に紹介した#03ボマージャケットも製造はインドとある。米中経済対立が始まった頃からいち早く中国市場を意識した商品を投入しつつ足元では中国からファクトリーを別の国に変更するなどラルフローレンの戦略は流石だ。
[アウター]
《#05 ウエスタンコート》
(15) 旧RRLより

大柄なバッファローチェックのウエスタンコートは三ツ星タグ付き旧RRLもの。赤と黒に白の格子が加わることでぐっと落ち着いた雰囲気になる。上衿と下衿の隙間(キザミと言う)が魚の口のように離れるフィッシュマウスラペルと殆ど接するピークドラペルの中間くらいなのでセミピークドラペルと呼ぶタイプだ。
(16) ディテール①

背中のウエスタンヨークが見どころのコート。胸箱ポケットが付くドレッシーなデザインはカウボーイのトップコートみたいなものか。デザインソースはどこなのかネットで調べたが全くヒットせず。RRLのチームがビンテージものから着想を得たのだろうか…旧RRLの中でも異色の一着だ。
(17) ディテール②

肌触りが良く保温性の高い裏地ネルはレトロなストライプ柄、ポロカントリーを彷彿とさせる。よく似たバッファローチェックでボア付きダブル前のランチコートが今期ラインナップされていたがそちらは牧場主向け、一方こちらは着やすさ重視のシングル仕立て、馬に跨り颯爽と働くカウボーイに似合いそうだ。
《#06 アノラック》
(18) HITECH

ポロHITECHシリーズは1993年に限定発売されたが2018年の50周年に復刻したのがこちら。カラーブロッキングやビッグロゴなど当時の雰囲気はそのままシルエットをリファインしている。この年はポロカントリーやポロウエスタン、ポロスポーツなどリバイバルものが一気に押し寄せている。どれも後年コレクターズアイテムになりそうだ。
(19) ディテール①

カーキとネイビーの控えめな配色まさにアウトドア向き、多用途多機能のポケットは数えてみたらなんと15個も付いている。もちろんアウトドアの必需品ハンドウォーマーも標準装備。マジックテープ留めやジップタイプなど大小様々なポケットを詰め込んだにも関わらずすっきり見えるのがデザインの妙というものか。
(20) ディテール②

シェルはポリエステル。耐久性や耐熱性に優れ日焼けや劣化に強く撥水性も高いのでアウトドアに最適な素材といえる。カラーブロックパターンゆえ切り返しが多いので縫い目から水が浸入しないよう裏から接着テープを貼るなど防水対策は万全。ファッションブランドながら機能面でもアウトドアブランドと遜色ない。
実は前々回のブログ「本家の本気度」で紹介した米本国ポロラルフローレン公式リユース販売の行方が気になってチェックしてみた。詳しくはこちらを参照して欲しいがRoom Style Storeの商品と被っていた5点のポロビンテージのうちなんと4点が売り切れになっている。円安とはいえアメリカの消費は日本より旺盛だ。
一方現行品で比較してみると日本でもアメリカでもセールが始まっている。同じRRLのインディゴシャツを比較してみたところラルフローレンジャパンでは55,440円、一方のラルフローレンUSAではセール価格が349㌦(≒54,865円)だ。カード決済の場合手数料が上乗せされるので実は日本の方が買い得ということになる。
皮肉なことに円安によって内外価格差が解消されたことになる。詳しくは次回のブログでお伝えしたいがCODOC内プレシャスルームの商品も実はリーズナブルだということがお分かりいただけるのではないだろうか。
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By Jun@Room Style Store