2026/02/23 22:43

2月最後の日曜日は南風の影響で全国的に気温が上昇、東京では22℃に達したそうだ。3連休は信州の田舎でのんびり過ごしたがこちらも同じく17.6℃と4月中旬並みの陽気。朝夕はまだまだ冷え込むものの日中は冬物衣類じゃ汗ばむ程だ。
そんな時重宝するのがベスト。長袖に重ね着するだけで肌寒さを防ぐ優れものだ。特に保温力の高いダウンベストも前を開けるだけで温度調節は簡単。朝晩ならセーター類の上、日中はシャツの上に羽織ればOK、何より腕を動かし易いのが良い。
そこで今回は冬から春先がベストシーズンなベスト類を紹介しようと思う。
【ウールベスト】
(1) アングラーテイスト

最初に紹介するのはウールベスト。フィルソン中目黒店でカスタマイズした思い入れのある一品だ。最近輸入元が変わり店舗がなくなったのは残念。ビンテージものや純正パッチが満開の外観はアングラーベスト風、足元もメインブーツで近所のマス釣り場へと繰り出した。
(2) 25㌉のマッキノウウール

地厚なマッキノウウールは一番派手な赤黒バッファローチェックをチョイス。パッチの多くは70年代~80年代の古いものらしく良い具合に色褪せている。「前後左右」どの方向にも縫える八方ミシンならばポケットの上にもパッチを縫い付けられるのだから大したものだ。
(3) 組み合わせ

ポロカントリーのネルシャツにブルックスのウールフーディー。アメリカンテイストで揃えるのがコーデの基本か。早朝はまだ寒いがウールベストを羽織るとあら不思議。両腕ひんやり身体はポカポカ、これが快適で気持ちいい。腕=末端は肌寒く体幹=胴体の温度を高く保つのが身体に良いとか。
【レザーベスト】
(4) スエード素材

ウール素材の次はレザー。それもソフトなスエードのベストが如何にもカントリーライフっぽくて良い。意外と難しいのが下に何を着るか…という点。RRLではデニムシャツを薦める進が色目にこだわって長袖のウールジャックシャツを選んでみた。
(5) 足付きナットボタン

ベストの足付きナットボタンは象牙椰子の実の種から作ったもの。ラルフのアイテムにはレンズ状になっているものが良く使われる。これが市販品で探すと肉厚なものばかりで全く見つからない。ラルフローレン自身がボタン一つに拘り納期が遅れて経営破綻しかけたという逸話がある。
【ダウンベスト①】
(6) +カウチン

次は真冬から春先まで長く使えるダウンベスト。昨夜は水道管が凍結するほど夜になって冷え込んだ。朝の寒さは想像がつくだろう。カウチンセーターの上にダウンベストで撮影に臨んだ。ここ10年くらい「降雪エリアが北部日本海側ー北信地方や山沿いに移動した」ため松本近辺は雪が降らないそうだ。
(7) ツイードシェル

ガンクラブチェックのツイードシェルはウール65%とアルパカ35%の混紡。英国ではダブリュービルやハリソンズオブエジンバラあたりが有名どころだ。一方中の詰め物はダウン90%+フェザー10%、ダウンウェアとしては最上級の配合率となっている。
【ダウンベスト②】
(8) ウエスタンヨークベスト

お次もダウンベスト。ヨークの切り返しが印象的なロッキーマウンテンフェザーヘッドのものになる。1960年代カウボーイ向けの防寒ウェアとして誕生後1080年代に消滅するも2005年日本のサーティーファイブサマーズにより復刻されている。
(9) シアリングカラー

こちらはビームス別注品。クリスティベストと呼ばれるモデルは首回りのシアリングが大きな特徴。洗いのかかったデニム生地と相まってベーシックなタイプの一つ上を行く感じだ。中綿はダウン、700フィルパワーとこちらも最上級の保温力を発揮する。
(10) 組み合わせ

公式オンラインショップによると写真のベストは表地に上質な日本製のデニムを採用、一方裏地は軽く快適、中綿の偏りを防ぐナイロンタフタ(平織りの生地)を採用しておりヨーク部分のレザーは表革とスエードの風合いを生かした独特のものを採用している。
【ダウンベスト③】
(11) ネオンカラー

同じダウンベストでもこちらはエクストリームスポーツをイメージしたRLX(ラルフローレンクロッシング)の派手な蛍光色もの。90年代にNZでスキーをした時既にウェアや道具一式レンタルは普通だったが今や日本のスキー場もレンタルが充実してるという。時にはこんな格好でゲレンデに出かけたいものだ。
(12) 異素材同士の組み合わせ

リバーシブルベストは表に発色の良いポリエステル、裏に光沢の強いナイロンを配したハイテクウェア。一方中に着込んだセーターはローテクなウールを凸凹に編んだもの。単色同士なれど異素材同士の組み合わせはコーディネートに奥行きを持たせるそうだ。唯一の柄もの、指なし手袋も良い味出している。
(13) スペック

ベストはダウン80%にフェザー20%と申し分ない保温力。インナーのニットは北アイルランドの伝統的なニット専門ブランドのキルキール製。AIによれば「どちらも単体では特徴的なアイテムだが組み合わせることで互いの良さを引き立てる有効かつ上級者に見える手法」だそうな。
(14) 原宿キャシディーの思い出

上で紹介した手袋…実は原宿の「キャシディ」で買ったものだ。今年1月末で閉店、店長の八木沢さんも引退されたという。詳しくは当ブログ「街歩き(青山界隈)」で紹介しているので読んで欲しい。きっとこの手袋を見る度にキャシディや八木沢さんを思い出すだろう。また一つ原宿へ行く楽しみが減ってしまった。
【ハンドニットベスト】
(15) カウチンスタイル

ダウンベストから一転、ここではハンドニットベストの紹介だ。一見伝統的なカウチンベストに見えるもスノーフレークやトナカイの柄はなくマウンテンピークをモチーフにした手縫いのジップアップベストだ。左身頃下にこっそりRRLと編み込まれているのが憎い。
(16) ジップアップ

前面はかなり控え目な絵柄配置だが背面はかなり凝っている。詳しくはショップサイトで確認して欲しいがアラスカの重要な交通手段、水上飛行機がモチーフになっている。伝統的なカウチン柄と一味違う…これこそRRLの魅力、他のブランドが真似のできない独特の世界観がある。
(17) 組み合わせ

ストーンウォッシュによって着込んだ感じのデニムシャツはビンテージRRL。1993年から1998年まで展開された第一期の貴重なアイテムだ。一方の手縫いベストは2001年に復活して以降の第二期、現行のRRLということになる。時代は違えど同じブランド同士、親和性は高い。
【パッファーベスト】
(18) エコフレンドリーなアイテム

最後は一見ダウンベスト、ただし中身はエコフレンドリーなプリマロフトを用いているのがポイント。ペットボトルを原料としたリサイクルポリエステル素材を原料にしており海洋や埋め立て地では微生物により速やかに分解されるサステナブルな素材でもある。
(19) ウェスタンヨーク

ナイロン素材のキルティングベストながら顔料によるコーティングが施されている。艶のない表面とウォッシュ加工で色褪せたシェル、使い込まれた雰囲気のフルグレインレザーヨークなどウェスタンスタイルを根幹に持つRRLらしい仕上がりだ。
(20) 組み合わせ

大柄のチェックシャツは如何にも昔のポロカントリーかRRLっぽい配色だが実はパープルレーベルというところがミソ…勿論イタリー製の高級シャツだ。因みに写真撮影した3連休中日は南風が強く吹いていた。きっと春一番が吹いたのだろう。
(21) 山小屋常備のブーツ類

今回のベスト着用写真で履いたブーツ類。田舎の山小屋に置きっぱなしなのでそろそろ手入れが必要だ。因みに手前が昔懐かしティンバーランド6インチブーツ。後左がLLビーンのメインハンティングブーツ。後右がダナーマウンテンライト。どれもメイドインUSAの逸品揃いだ。
最近は暖冬傾向もあってダウンジャケットよりダウンベストの方が売れ筋らしい。その理由としてまず①温度調節がしやすいことが挙げられた。次に②袖がない分動きやすくアクティブなシーンに最適という声もある。更に③レイヤリング=重ね着がしやすいのも理由に挙がっていた。
ところが春になってもベスト類は重宝するらしい。その理由として①胴体を温め腕は涼しく保つことで快適に過ごせる点②軽装になりがちな春の装いにベストを重ねることで服装に奥行が出る点③ベストが縦のラインを強調するためスマートな印象を与えるという3点が挙がっていた。
最後に「AIお薦めのベスト」を聞いたところ①春はTシャツ秋冬はシャツに合わせるニットベスト②春秋のフォーマルな装いに相応しいテーラードベスト③冬期のダウンベストと答えていた。ワードローブに複数揃えるべき着回し力抜群のアイテム…それがベストということらしい。
By Jun@Room Style Store
