スコットランド周遊記⑧ | Room Style Store

Blog

2026/07/25 08:45


ハイランドからスコティッシュボーダーズまで南下してきたスコットランド周遊の旅も今日が最終日…貴重な一日をホーウィックで過ごして正解だったと思う。カシミヤ製品こそ買わなかったが製造業の栄枯盛衰を目の当たりにするだけでも来た甲斐があった。

優れた製品を世に出しても①技術の陳腐化②コスト競争とグローバル化③初期投資と設備更新④人材不足と技術継承等の要因が製造業の継続を困難にしているという。特に1980年代以降安価なアジア製品の台頭により有力な工場が次々閉鎖に追い込まれた。

それでもジョンストンズやウィリアムロッキーがスコティッシュカシミヤの伝統を受け継いでいると分かり一安心…穏やかな気持ちで宿に戻った。そこで今回は最後の夜からエディンバラで友人と別れロンドンで過ごした数日や日本帰国の様子を書こうと思う。

※扉写真は今もホーウィックに残るニット工場

(1) ハッピーアワー
ホーウィックから戻ってまずは乾杯。明日も運転だが翌朝迄にアルコールは抜けるはず…最後の夜はゆったりと飲みたい。それにしても滞在中連日ビールばかり、せっかくのスコットランドだからスコッチウィスキーでも良いかなと思ったが結局ビールで通した。

(2) サーモンフィッシュケーキ
スターターに頼んだのがサーモンフィッシュケーキ。白いディップはディルマヨネーズのようだ。スコットランドでもポピュラーな家庭料理およびパブ飯なのだそうな。一人旅も悪くないが食事の時は誰か一緒にいた方が良い。美味しさを言葉で共有できるだけでも食欲が増す。

(3) メインディッシュ
今日はハンバーガーをオーダー。なんでもトリップアドバイザーではスコットランドのハンバーガー特集が組まれるほどジューシーなパティにこだわったグルメバーガーが多くのパブで提供されているとか。地元産の良質なスコティッシュビーフが決め手だという。

(4) 旅行の戦利品
明日は列車に乗ってロンドンに戻るので荷造りを予め済ませておく必要がある。ベッドの上に購入した土産物を並べてみた。やはりスコットランドといえば自分にとって一番最初に重い浮かぶのがツィード。ここにはないがツィードジャケットも注文済なのだからよほど好きなのだろう。

(5) 最後の朝食
最後の朝を迎え珍しくクロワッサンとパンオショコラとヨーグルトからスタート。今から30年前以上前、初めてスコットランドを訪れた時はB&Bに泊まったが今回は全てINN。やはりレストランやパブを併設しているだけあって朝食も充実している。

(6) エッグロワイヤル
いつものスコティッシュフルブレックファストではなくスモークサーモンの乗ったエッグベネディクトを注文。なんでもエッグロワイヤルと呼ばれるそうだ。朝からスモークサーモンは少々生臭いか…と思うもオランデーズソースと調和がとれていて中々美味しかった。

(7) スコットランド周遊の全記録
大冒険のように思えた7日間の旅。改めて地図で確認するとスコットランドこぢんまりと周っているだけのようにも見える。それでも距離数はゆうに1200㎞越え。息を呑む大自然やツィードミルにウィスキー蒸留所…幾つになっても未知と出会う旅は良いものだ。

(8) ロンドン着
友人と握手で別れロンドンへ。前の便がキャンセルだったため車内は激混みだがLNERは定刻にロンドンに到着。宿に着くと日は傾いていた。明日は土曜日…近くのポートベローマーケットを目指して観光客が大挙押し寄せるだろう。当方は逃げるようにノーザンプトンへ行く予定だ。

(10) 朝食の美味しい宿
朝食の美味しい宿として紹介されていたロンドンの宿。朝食堂に行くと目玉焼きやベーコンを焼いて出してくれる昔のB&Bと違ってビッフェ形式だがメニューはイングリッシュフルブレックファストだ。違いはスコットランドと違ってハギスやブラックプディングはないことだろうか。

(11) クロケット&ジョーンズ訪問
朝食後は何十年ぶりかでノーザンプトンのクロケット&ジョーンズを訪問。既に先行記事として紹介済みなのでリンクを貼ってある。昔はポールスミスやジョージクレバリーにジョンロブなど別注靴が豊富だったが今は自前のロゴが殆ど。右のブーツはアイラ、一番ワイドな木型らしい。

(12) 戦利品
ホテルまで持ち帰った箱付きの靴。残り一足はショルダーバッグに入れるので箱は置いてきた。早速宿で荷造りしたら昔より一回り小さいスーツケースのせいか靴は3足で満杯。初英国旅行時はエドワードグリーンばかり6足もどうやって持ち帰ったんだろう…とふと思った。

(13) ビスターヴィレッジ訪問
ノーザンプトン詣での翌日は日曜日。ロンドンに居てもつまらないので郊外のアウトレットへ。写真はビスタービレッジに着いたところ。欲しいものは全くないが家族への土産探しが目的…それにしてもインバウンド客が少ない。やはりEU離脱時にVAT還付を廃止した影響だろう。

(14) メリルボーン駅到着
短時間で買い物を済ませ後はカフェでのんびり。帰りの列車は小さな子連れ家族と相席。子供がポケモン好きなのだろう、こちらが日本人だと知ると話しかけたそうにしていた。スコットランドでもそうだったがここイングランドでも日本への興味がいつになく高まっているらしい。

(15) 戦利品
若い世代、特にZ世代に人気なのがコーチ。我々オールド世代のアメリカ製ビンテージコーチも人気だが最近の商品も手の届く高級品という位置付けとか。如何にもコーチなTシャツを買ったついでにネクタイも探したが扱いなし。英国ではオフィスカジュアルが絶賛浸透中らしい。

(16) 帰国便搭乗
退屈な土日をロンドンから離れて迎えた月曜日。いよいよ帰国だ。午前中ふと思い立ちジョンロブを訪問。担当職人を訪ねたがアメリカに出張中で会えず。宿に戻って荷物を引き取り空港へ。ブリティシュエアのラウンジでゆったり寛いでから搭乗ゲートへ向かった。

(17) さよならU.K.
夕闇迫るヒースロー空港で離陸を待つ間に後続の飛行機を撮影。予定ではヒースロー発19:20で羽田に着くのが翌日17:20、約14時間のフライトだ。楽しかったスコットランド周遊の旅も終わり…ロンドンでおまけの3日間もなんとか退屈せずに済んだ。

(18) 機内食
機内食はまたしても和食をチョイス。もうすぐ日本に戻るのだから帰ってから和食を堪能すれば良いか…とも思ったが2週間近く洋食だと流石に日本食が恋しくなってくる。機体は行きと同じエアバスの最新機A350。以前よりも席の幅が広くなっているのと個室になっているのが何より嬉しい。

(19) メインディッシュ
味噌汁が五臓六腑に染みわたる。昆布に含まれるグルタミン酸やかつお節に含まれるイノシン酸はともにアミノ酸の一種。うま味成分であるこのアミノ酸を消化器官が感知することでドーパミンなどのリラックス物質が脳内から分泌されて心身ともに和らいでくる…とAIが教えてくれた。

(20) デザート
和食を堪能した後でも食後の〆はコーヒー。日本人たるものもっとお茶を飲まなくては…と言われるが長年の習慣はそう簡単に変えられない。それにデザートは洋菓子、お茶という感じじゃない。出てきたチョコレートムースがとても美味しいのにびっくり。JALのビジネス中々やるじゃないか…。

(21) ラストショット
リターンフライトは中央アジアを抜けていくルートのためジェット気流の追い風効果もあり予定より一時間ほど速く羽田に到着。早々と手荷物を受け取り一本早い吉祥寺行きバスに乗れた。夕焼けの羽田空港を旅の最後の記録にと写して今回のスコットランドの旅も終了。長いようであっという間の2週間だった。

以前も書いたがなぜ英国を訪れる観光客の多くがイングランド特にロンドン中心で旅を終えてしまうのか…調べてみると最も大きな理由は空路だと必ずロンドン乗継が必要なことだという。なるほど次回ツィードジャケットの仮縫いにビューリーを訪問する際ロンドンでインヴァネス行きに乗り換える必要がある。

次に時間の制約があるという。スコットランドを満喫するには最低でも1~2週間かかると言われており限られた休暇ではロンドンとその周辺だけで精一杯…というのが現状のようだ。また知名度や情報量も少ない。私の周りでスコットランドに行ったことのある知人は殆どなし…今回同行した友人は別格だろう。

その代わりロンドンなど大都市の喧騒とは無縁の大自然や穏やかな時間がもたらす魅力は何物にも代えがたい。この先用事でもない限りロンドンに行くことはきっとないだろう。次回のスコットランドは仮縫いと中縫いでテーラーを訪問、ついでにハイランドを中心に1~2週間車で回る予定を早くも立てている。

By Jun@Room Style Store