年末の買い物 | Room Style Store

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2023/12/31 11:24


クリスマスイブを間近に控えた週末、今年最後の買い物に出かけた。年明けのバーゲンまで買い控えしがちな11月から12月の消費喚起を狙って最近はプレセールを行う店舗も多い。表向きはSALEの文字は一切無しの通常営業に見えてお得意様はいち早くプライスオフで買い物できるという訳だ。

とはいえこの日はプレセールとは無縁。買いそびれた小物を求めて街へ繰り出した。クリスマス直前の街は予想以上にインバウンド客が多い。学校教育のお陰でABCに抵抗の少ない日本人と違い欧米の訪日客に日本語のハードルは高そうだ。国際親善を兼ねて道案内をしつつ目的地に向かった。


そこで今回は年内最後の買い物の様子を紹介してみようと思う。

※扉写真はフィルソンのディスプレイ

(1) フィルソンへ再び
最初に向かったのはフィルソン中目黒。既に前々回のブログで紹介したがプレセールでシアトルウールジャックシャツを購入した際、見送ったマッキノウウールのキャップを買いに再びやってきたという訳だ。念のため他のキャップもチェック…ふと見つけたこちらのカモ柄キャップも魅力的だ。

(2) ニット帽
こちらは鮮やかな色目のニット帽。オレンジやベージュにイエロー、中でも昔のタグが付いた右のグリーンにそそられる。しかもメイドインUSAで6,050円とコスパ良し。このところ円安ということもあってアメリカで買うよりフィルソントーキョーの方がリーズナブルなことも多いので要チェックだ。

(3) マッキノウウールキャップ
こちらがお目当てのウールロガーキャップ。今年の限定色である白黒マッキノウウールというのが魅力的だ。クラウン前面は裏にライニングが貼られているので型崩れしにくく見栄えも良い。このブログを書いている時点で在庫は残り1点、恐らく写真のディスプレイされているものだけだろう。

(4) パッチカスタム(その1)
入荷数の少ないシーズン限定キャップにパッチカスタムを施せばレアな1点ものになる。例によってパッチ選びから始めたが前回目星をつけていた古めのパッチは残念ながら売り切れ。代わりにフィルソンのロゴ入り新しめの長方形を選んで加工を依頼。帽子代にパッチと工賃込みの会計を済ませた。

(5) パッチカスタム(その2)
楕円や凸凹のあるパッチと比べて長方形だと多少は縫いやすいのか一気に作業を進めていく。二人の若い男性スタッフはどちらもミシンの扱いに慣れたもの。写真に写っている作業中の方は以前アパレル製造業に勤めていたと話されていた。パッチカスタムが盛り上がるのも納得の布陣だ。

(6) 完成品
こちらが完成したカスタムキャップ。最初から縫い込まれていたFILSONの文字が緑だったのでパッチも緑を選択、運よく最後の一枚をゲットしたようだ。UNFAILING(失敗しない)GOODS(商品)のフレーズがフィルソンらしい。医療系ドラマのセリフ「私、失敗しないので」を思わず連想した。

(7) カスタムベスト(その1)
こちらはユーズドのフィッシングベストにビンテージパッチを縫い付けた中目黒店オリジナル。RRLのビンテージ商品にも似て中々の雰囲気だ。お洒落なアングラーなら着てみたくなるような雰囲気がある。パッチカスタムに長けたスタッフの発案だろうか、他店との差別化を図る名案だ。

(8) カスタムベスト(その2)
フィルソン中目黒で商品を買って好みのパッチを付けるのも良いが、店員によればフィルソンの古着にパッチを縫い付けて販売することも模索したようだ。ところが程度の良いフィルソンの古着はかなりの値段がするとか…色褪せた赤黒クルーザーにパッチワークの古着なんてさぞ格好良いに違いない。

(9) アメ横へ
次に向かったのはアメ横。中目黒駅で調べると日比谷線乗り入れの電車で仲御徒町駅まで直通とのこと。渋谷で山手線に乗り換えかと思っていたのにこれほど便利になっているとは…仲御徒町で降りて少し歩くと見覚えのあるアメ横の看板に辿り着く…ここもインバウンド客で大賑わいだ。

(10) 中田商店
アメ横に来たら何を買うでもなく立ち寄るのが中田商店。「軍もの」に全然詳しくないが時々ミリタリーテイストの服を着てみたくなることがある。やれバイク用にフライトジャケットを買ってみたり海軍用のピーコートを取り寄せたり…アウトドアウェアに通ずる機能性が男心をくすぐるのだろうか…。

(11) ミリタリーパーカ
気になったのがこちらの迷彩色パーカ。一番上はアメリカ製だ。狭い店内で一番上と上から2段目を試着。2段目のECWCS PARKAは色味が強すぎず気に入ったが一旦保留に…そうこうするうち時間が過ぎてしまい後ろ髪を引かれつつ買わずに目的地へ移動したら案の定売り切れになってしまった。

(12) ヤヨイ
この日アメ横まで足を運んだお目当てはヤヨイ、しかも買いたいのは3,400円のソックスだ。それくらいなら通販で買えばと言われそうだがアメ横をぶらぶら歩くのも買い物の楽しみ。今年はカニが豊漁らしい、威勢の良い掛け声が響く鮮魚店を横目にアメ横センタービルを入ればそこがゴール。

(13) アメリカントレンチ
こちらがアメリカントレンチという名のソックス。以前当ブログの「ディープな商店街」で紹介したアイビー調リブ編みソックスだ。値段は2種類。長さの違いかと思いきや「素材が違う」とのこと。今回は値段の高いウール80%を購入。冬のスニーカー履きに欠かせない相棒になりそうな予感。

(14) 国際小包の到着
ヤヨイを出たら地下鉄大江戸線で新宿へ移動。まだまだアメ横を散策したかったが国際小包の配達時間が迫っている。しかも関税を払う関係で時間指定した手前、約束を破るわけにいかない。さて届いた小包の発送元だがアメリカのシアトルとある。いったい何が届いたのかお分かりだろうか…。

(15) 開封
届いたのは今年の限定色、白黒のマッキノウクルーザーだ。アメリカのサイトから購入できるとは思ってもいなかったが滅多にセールにならない定番のマッキノウクルーザーが24時間だけ全て20%オフとのDMが…試しにカートに入れたらあれよあれよという間にお買い上げになってしまった。

(16) 直輸入すると…
アメリカの定価は$495、それが20%オフで$396に送料$69を加え総額$465を支払った。カード会社の請求額は69,081円。更に配達時に税金6,800円を支払ったので合計は75,881円。国内価格の81,400円よりも5,519円の「お買い得」という結果。もし20%オフがなければ日本で買う方が断然お得だ。

(17) 今季限定色
直輸入ものは見慣れないタグが付くのが嬉しくもある。フィルソン中目黒の店員によれば白黒マッキノウクルーザーの日本入荷は1月下旬らしい。春夏ものが出回るタイミングなだけに売れ行きが気になるところだ。多分入庫は各サイズ1〜2点、先行予約なしでゲットするには入荷状況のチェックが肝だ。

(18) インボイス
関税等の内訳は写真のとおり。アメリカで69,081円の服に掛かる関税は約4.5%で3,100円、消費税は国と地方合わせて3,700円。計6,800円だった。商品価格の10%くらいなので日本国内で買い物した際に掛かる消費税とほぼ同じだ。ただしこれは衣類だけの話…アメリカから革靴を輸入するとこうはいかない。

(19) タグ(その1)
タグによればマッキノウクルーザーの特徴は…その①7ポケット⇨フロント4つ両脇2つ背中1つで7つある。その②フルサイズのリアポケット⇨なる程フルサイズだ。その③ダブルレイヤーバック⇨背中は厚手のマッキノウウール地が2枚重ねで暖かそう。その④ボタンフロント⇨ジャケットたる所以か…とある。

(20) タグ(その2)
こちらの赤いタグには防風性と保温性や通気性の高い100%バージンウールを使用したマッキノウウールは「耐久性や耐候性に優れ完全に信頼できる」とある。末尾の「どうせ持つなら最上を」もフィルソンらしい。USサイトのメール会員のおかげで一足早く今季限定ものを入手できた。

(20) キャップとのコンビ
フィルソントーキョーでカスタマイズしたキャップとシアトルから届いたマッキノウクルーザーとのコンビネーション。凄く良いじゃないか!「早く着てみたい」という衝動に駆られる。「中に着るならワークシャツより黒のハイネックか…足元はインディゴデニムで黒のブーツを…」などと妄想してしまう。

かくして年内最後の買い物はアメリカ直輸入で締めくくり。振り返ってみると今年買ったものの殆どはアメリカ製品かアメリカつながりだったと思う。一時はクラシコイタリアに凝ったり英国ものに傾倒したりしたが元がアイビーなだけにアメリカものへの原点回帰が一段と進んだようだ。

暖冬で冬支度の遅れていた信州も寒波が襲来との予報。早速マッキノウクルーザーとブーツを車に積んで山小屋に戻った。薪を運んだり屋根を修繕したり…足元はレッドウイングやホワイツにチペワのオールアメリカン、イギリス靴のはどこへやらの勢いだが田舎暮らしにはその方が合う。

ブログタイトルNot fashion but styleに従えば単にアイビーファッションが好きだから…というよりライフスタイルの変化が今の装いに反映されていると見るべきか。いずれにしても2024年はどんな買い物が繰り広げられるのか今から楽しみだ。

By Jun@Room Style Store